今シーズンプレミアリーグで圧倒的な成績を残しているマンチェスターシティ。その攻撃を牽引しているのがデブライネです。
チェルシーではモウリーニョの信頼を得ることは出来ませんでしたが、シティに移籍後今やプレミアリーグ年間最優秀選手の最右翼と言われるまでの選手になりました。
今回はそんなデブライネのプロフィールやプレースタイルを見ていきます。
デブライネの経歴とプロフィール
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生年月日:1991年6月28日(26才)
身長:181cm
体重:76kg
国籍:ベルギー
ポジション:MF
背番号:17
デブライネはベルギーのKAAヘントユースでサッカーキャリアを始め、同じのベルギーのKRCヘンクへ移籍し、そこで2008年プロデビューを果たします。
2012年彼の活躍に目をつけたイングランドのチェルシーが、当時20才であったデブライネ獲得に成功します。
しかし当時のチェルシーは選手層が厚く、若きデブライネはポジションを自分のものにすることは出来ませんでした。
翌シーズン経験を積むために、ドイツのヴェルダーブレーメンにレンタル移籍します。
そこで活躍をしたデブライネはチェルシーに戻り、再びポジション争いを始めますが、当時チェルシーの監督であったモウリーニョの信頼を勝ち取ることが出来ずに、出場数はわずか3回にとどまってしまいました。
2014年デブライネはヴォルフスブルクへ完全移籍をすることを決断します。わずか2年間のチェルシー時代は、彼にとって非常に苦いものとなってしまいました。
ドイツへ渡ったデブライネは、その地で才能を大きく爆発させます。
全34試合に先発出場し、10ゴール21アシストを記録します。この数字はブンデスリーガのアシスト記録です。
またバイエルンを相手に活躍するなど、チームのリーグ2位に大きく貢献します
この活躍を受けて、マンチェスターシティが5400万ポンド(約101億円)を支払い獲得に成功します。この金額は当時のクラブ史上最高額の移籍金でした。
二度目のプレミアリーグ挑戦となったデブライネは、その才能を遺憾なく発揮し1年目から大活躍。
昨シーズンはアシスト王を獲得し、今シーズンもアシスト数は20と一人だけ抜けています。
デブライネのプレースタイルは?
デブライネが担当するポジションの多くはインサイドハーフです。
もちろん過去任されていたウィングやサイドハーフ、トップ下なども遜色なくこなすことが出来ます。
一つのポジションにとらわれないで、自由に広い範囲を動くのもデブライネの特徴ですね。
デブライネの特徴と言ったら、その両足から繰り出されるキックの精度でしょう。
サイドに開いた際のクロスは、特に絶賛されています。非常鋭く少しカーブがかかっているので、走り込んできた味方はただ触るだけでいいのです。
そんなクロスをDFとGKの間のスペースにピンポイントに供給することが出来ます。
もちろんクロスだけでなく、そのキックは前線へのスルーパスでもミドルシュートでも輝きます。
スルーパスを受けることを好む選手がシティに多いので、自然とその回数が増えていくのでしょう。
自分たちでボールを保持してパスで揺さぶり、サイドに開いたスターリングやサネ、ウォーカーといった選手たちの前に出来たスペースへ正確なスルーパスを送る、これはシティお得意の攻撃パターンですね。
ミドルシュートに関して言えば、今シーズンの古巣への恩返し弾は、彼がパスだけでなくよりオールラウンドな選手であることを証明した一発でした。
ヴォルフス時代、シンプルに縦に速いサッカーを得意としていたデブライネ。
同じ2列目ということで、同国のアザールとよく比べられますがタイプは全く違います。
デブライネは足下のテクニックはそこまでありません。アザールやメルテンスのように細かいテクニックを駆使して、狭いスペースを華麗に抜いていくタイプの選手ではないです。
よりシンプルなプレーを好みます。
ワンタッチでのテンポの良いショートパス、前線に大きく空いたスペースへのロングパスなどは他の追随を許しません。
このようにタイプの違う2列目の選手が充実しているので、ベルギー代表はW杯で結果を残してほしいですね。
上手くミックスさせることが出来ればかなり面白いと思うのですが…そこはマルティネス監督の手腕に期待です。
上記のように縦に速いサッカーが合っていたデブライネですが、グアルディオラ監督の指導を受けより進化しました。
隣にシルバというオフザボールの天才がいたのも幸いだったのでしょう。
ここ数年で、オフザボール時の動きは本当に成長しました。(スターリングなんかもそうですね)
常に相手FWとMF又はMFとDFの間で受け、次のパスへの供給点となる。
敢えて相手DFの視界に入り、引き寄せ、味方が走り込むスペースを作り出す。
シティ中盤の選手ならもはや必須というレベルと言うべきなのでしょうか、どの選手も皆このような動きを連動してこなすことが出来ます。
シティの圧倒的なボール支配率、平均66%という数字はただ保持するのではなく
選手全員がこのように意識して動いているので、バスを引かれても崩すことが出来るのですね。
それでいて守備への貢献も高いです。運動量が多いのでプレスを最後まで怠る事はありません。
相手にボールが渡ったら、前線からのプレスをしっかりとデブライネを中心にかけるので、相手はロングボールで逃げ、またシティに渡る。
そして再び攻撃の時間が始まる。これが続くので、相手は休まることはありません。
なので試合最終盤、相手の集中が切れ始めた頃に、シティのゴールが生まれやすくなるのだと思います。
プレーや風貌に反して、181cmで体幹も強く当たり負けもしないので、プレミア向きな選手であるのもポイントが高いですね。
デブライネの動画です。ブンデスとプレミアでアシスト王を獲得したそのラストパスは、やはり見ごたえがあります。
Kevin De Bruyne 2018 ● The Ultimate midfielder
気になるデブライネとモウリーニョ
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シティでのデブライネの活躍を見ていると、なぜモウリーニョのチェルシー時代は駄目だったのだろうと思ってしまいます。
本人が「当時はたった21才だったし、そんな年齢で自分がプレーしたい時間をいつでも得られることなんてないだろう」と言っているように、やはり心身ともに準備できていなかったのでしょうかね。
その後ヴォルフスブルクでしっかりと活躍できて、メンタルに余裕が生まれたから、シティでも活躍できているのだと思います。
そういう意味でヴォルフスブルクへの移籍は、彼のキャリアを一変させてくれましたね。
「モウリーニョと二回しか話したことはない」という発言で、モウリーニョとの関係をメディアが面白おかしく記事にしていますが、
「僕はモウリーニョに捨てられた過去を気にしないし、それを憎んだりはしない」という発言もしていますので、この経験のおかげで心身ともに強くなれたと思っているのではないでしょうか。
というより、本当に気にしてないのではないでしょうね。
今が充実しているので、今更過去のことばっかり聞かれるのは気分が良くないですからね。
もちろんワールドカップにも、最強世代のベルギー代表として出場します。
豪華なベルギー代表がどこまでやってくれるのか、デブライネが攻撃の要としてどこまで機能するのかと非常に楽しみですね。
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