短期決戦となるW杯では、やはりラッキーボーイというのは必要ですね。
このシャドリは日本戦だけでなく、ブラジル戦でもベルギー代表の流れを完全に変えてくれました。
それにしても、まさか今季5試合にしか出場していないシャドリが、ベルギー代表をここまで変えるもんなんですね…
まさかのカラスコからポジションを奪った、このシャドリのプレースタイルや、彼のおかげで成り立つベルギーの新戦術などをまとめてみました。
シャドリのプロフィールと経歴
生年月日:1989年8月2日
身長:187cm
体重:85kg
国籍:ベルギー
ポジション:MF
背番号:22
これまでの経歴
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ベルギーのチームでサッカーを始めたシャドリは、すぐにオランダに移り、2007年アペルドールンというクラブでトップチームデビューを果たします。
この地で順調に成長していくシャドリは、2010年同国名門のトゥウェンテに引き抜かれます。
そしてトゥウェンテで国内だけでなく、欧州を舞台にも活躍。
2013年、次のステップアップの移籍先として、イングランドのトッテナムを選びました。
たしかこの時って、ベイルがレアルに移籍して、その代役の一人として連れてこられたんですよね。
他にもソルダードやカプーエ、パウリーニョとかいましたよね…懐かしいですね
追記:エリクセンやラメラもいましたね、失礼しました…
このトッテナムでは1年目こそ失敗と言われるほどの出来でしたが、2年目となる14/15シーズンには11ゴール5アシストと大きく爆発しますが、
翌年は新加入選手や、シーズン途中の膝の怪我の影響で、出場数を大きく減らします。
そして2016年、トッテナムから同じくイングランドのウェストブロム・ウィッチ・アルビオン(WBA)へ移籍します。
WBA加入1年目は5ゴール5アシストと、そこそこの活躍を見せましたが、
2年目となる今季はプレミア最下位のWBAで、わずか5試合の出場で1ゴールと、いわゆる戦犯の一人に挙げられるほど期待はずれのシーズンを過ごしました。
確かに怪我で出場できない時期もありましたが、流石にこの成績の選手をよくW杯本戦に呼んだよなぁと言うのが率直な感想です。
プレミアを見ていた方なら分かると思いますが、今季のWBA無茶苦茶弱かったですもんね…
さらに恥ずかしながら、私はシャドリってトッテナムで完全に終わった選手だと思っていました…
代表としては、ベルギーとモロッコのどちらも選択できる立場でありましたが、
1試合モロッコ代表として、北アイルランド代表との練習試合に出場し、その後ベルギー代表として本格的にデビューしたようです。
上記の北アイルランド戦が国際Aマッチではなかったため、このようにベルギー代表に鞍替えできたようです。
ちなみにここまで49キャップを記録しています。
内訳を見てみますと、2016EUROを中心に、ヴィルモッツ前監督がベルギー代表を指揮していた頃はそれほど呼ばれていませんが、
今のマルティネス監督になってからは、ほとんどの代表の試合に招集されています。
マルティネス監督は本当にシャドリを信頼しているんですね。
シャドリのポジションやプレースタイルは?
シャドリは主に左のウィングを担当します。
同じように逆の右ウィングや攻撃的ミッドフィルダーもこなせます。
2列目なら、どこでも高水準にこなしてくれるユーティリティさもまた魅力ですね。
しかし今のベルギー代表では、セントラルミッドフィールダーっぽいポジションで機能しそうです!
両方の足を高いレベルで扱え、縦に早く持ち運べて、シュートも好むのがプレースタイルの特徴だと思います。
足下の基本技術
トゥウェンテでブレイクした頃は、セカンドストライカー気味に動きながら、
多くボールを受けて、自身のテクニックを活かしたドリブルやシュートなど、攻撃が好きな北アフリカらしい選手でした。(マフレズやツィエクみたいなイメージ)
確かにドリブルもシュートも高水準なのですが、ドリブルが好きすぎるので、球離れが悪かったり、味方のスペースを埋めてしまったりと、戦術の面では使いにくい選手という印象でした。
正直プレミアの競合相手では、ボールを受けたシャドリがすぐに取られて、カウンターというシーンをよく見かけた気がします。
すべての試合を見たわけではないのですが、彼を攻撃の中心据えるなら機能しそうですけど、
チーム全体で攻撃や守備を行うポチェッティーノのスタイルには、確かに合わなさそうでした。
だからエリクセンやソン・フンミンにポジション取られてしまったんでしょうけど。
ウィンガーらしい縦への推進力
もちろんテクニックだけでなく、単純なスピードを活かした前への推進力も自慢です。
これはトッテナムでもWBAでも大きな武器となっており、カウンターからの持ち運びや、裏への抜け出しというパターンを得意としていました。
また意外とサイズもあるので(187cm)、前への迫力がより一層出ていた印象です。
昨季のWBAでは両ウィングから、スピードを活かしてガンガン仕掛けて、チームのラインをグイッと上げてくれていました。
シャドリの動画です。今見ても悔しすぎますよね。ベルギーここまで追い詰めたから、やっぱ優勝してほしいですよね。
Nacer CHADLI Goal – Belgium v Japan – MATCH 54
トッテナムの頃も瞬間最大風速は凄かったんですけどね…
Nacer Chadli | Top 10 Goals for Tottenham Hotspur (HD)
シャドリはベルギー代表には必須かもしれない
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ネイマール率いるセレソン相手に、堂々たるパフォーマンスを見せつけたベルギー代表。
私達が日本戦で見た姿とは全くの別人でした。
確かに終盤フェライニとシャドリを入れ、流れが変わりましたが、まさかスタメンで使ってくるとは思いもしませんでした。
しかもメルテンスとカラスコを外してですからね…
一番大きな変更はやはり、今まで見せていた中盤を厚くした3-4-3システムから、
4-3-3にして、よりダイレクトでシンプルな早い、そして3トップの個人技をできるだけ活かすスタイルへ変更しました。
結局はこの3人がそれぞれプレーする際、孤立させないようにして、且つゴールの近くでプレーするのが一番怖いですよね。
特にセントラルミッドフィールダーで試合を作るのではなく、0トップ気味にエリア手前で自由に動くデブライネがいるおかげで、アザールとルカクが常に存在感を放っていました。
少し話がずれてしまいましたが、彼らがブラジルの守備相手にイキイキと動けていたのは、このシャドリのおかげでもあると思うのです。
まずシャドリは、今までカラスコいた場所より中に入り、攻守にバランスを取っていました。
守備では運動量豊富に走り回り、インターセプトや体を活かしたタックルを行い、
攻撃の際もサボらずに、内側だけでなく、サイドを駆け上がり攻撃に厚みをもたらす役割も担っていました。
そしてカラスコよりシンプルなプレーを心がけ、前のアザールやデブライネにパスを送ることに専念していた印象です。
シャドリのよって生まれるこの左サイドのスピードアップも、ベルギー代表が行うよりシンプルで素早い攻撃に繋がっていったのだと思います。
持ち上げすぎでしょうか?
でも私はこのシンプルなシャドリと、中盤をよりハードに守ってくれるフェライニがいなければ、間違いなくブラジル代表に敗北していたと思います。
この二人がベルギー代表を新たな次元へ持ち上げてくれただなんて、まさか過ぎます…
まとめ
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ベルギー代表の新フォーメーションの鍵とも言える、シャドリ。
クラブでは散々なシーズンを過ごしましたが、ここに来て選手として最高の瞬間を迎えそうです。
果たしてアザール、デブライネと共に、ベルギー代表にW杯をもたらしてくれるのでしょうか?
今はもうベルギー贔屓に変わっていますので、優勝してほしいです、だから頑張れシャドリ!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
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