CL3連覇という離れ業をやってのけたレアル・マドリー、ロシアワールドカップで随一の完成度を誇るクロアチア代表、この両チームを攻守ともに支えているのがルカ・モドリッチです。
常々世界最高の中盤と称されていますが、今大会の彼のパフォーマンスは2018バロンドールに相応しいのでは?との声すら出ています。
今回はそんなモドリッチの経歴やプレースタイルをまとめました。
モドリッチのプロフィールと経歴
生年月日:1985年9月9日
身長:174cm
体重:65kg
国籍:クロアチア
ポジション:MF
背番号:代表クラブともに10
これまでの経歴
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モドリッチは地元NHザダルの下部組織でサッカーを始め、16才の頃国内名門のディナモ・ザグレブの下部組織へ移籍します。
18才の頃トップチームに昇格しますが、同ポジションにトッテナムでもチームメイトとなるニコ・クラニチャールがいて、スタメンを確保できませんでした。
そこでモドリッチは出場機会を求めて、ボスニア・ヘルツェゴビナのズリニスキ、クロアチアのザプレシッチと、他のクラブへレンタルで移籍を繰り返します。
レンタル先で順調に成長していくモドリッチは、2005年ディナモ・ザグレブに呼び戻され、ようやく本領を発揮。
チームのリーグ3連覇に貢献し、自身もリーグ最優秀選手に選出されました。
特に最終シーズンは16ゴール11アシストと圧巻の成績を残しています。
この活躍を受けて、欧州中のクラブから注目を浴びますが、獲得レースを制したのはイングランドのトッテナム。
この時トッテナムは、クラブの史上最高額である2000万ポンド(約42億円)を支払ったと言われています。
期待の高さが伺えますね。
その時のモドリッチです。今と全く変わらない見た目ですね。
移籍当初こそ適応に苦しみますが、徐々にこのイングランドの地でも変わらぬ活躍を見せ始めます。
特に10/11か11/12シーズン辺りでしたっけ…
この時のモドリッチを含めたトッテナムのチームとしての完成度は本当に高くて、無茶苦茶強かった思い出があります。
確かこの並びだったような…CFはアデバヨールでしたっけ…
今のトッテナムも強いですけど、この時の印象がどうしても抜けないです。
2012年プレミアリーグで自身の評価を最高に高めたモドリッチは、スペインの名門レアル・マドリーに移籍します。
この地でも自身の才能を存分に発揮し、主力としてチームを支えています。
そしてレアルで6シーズン過ごしており、ここまで257試合に出場しています。
凄いですね、完全になくてはならない存在ですからね…
クロアチア代表としては2006年20才でのデビュー後、ここまで109試合に出場しており、今大会はチームのキャプテンも務めています。
モドリッチのポジションやプレースタイルは?
モドリッチは中盤センターを担当しています。
昔はより攻撃的なポジションでもプレーしていましたし、自身の能力を活かせば、より低い位置でも問題なくこなせます。
中盤でまさに万能と言えるほど何でも出来、攻守両方の面からチームを支えるのが、彼のプレースタイルの特徴です。
本当に苦手なものなんて、ないんじゃないかって思わせてくれます。(強いて挙げれば、空中戦?)
世界最高のパサー
レアルの攻撃はこのモドリッチがボールを持つことで始まります。
彼の足から繰り出される長短正確なパスが、適切なタイミング、適切なスピードで飛んでくるので、受ける方は気持ちいいでしょうね。
レアル自体に、縦に速く裏に抜ける選手が多くいるので、中盤から一気にロングパスでチャンスを演出することも出来ますし、
中盤の底から、試合のリズムを作るために、小気味よくパスを周りの選手と交換しながら、時に鋭い楔のパスや展開を変えるサイドチェンジを供給することも出来ます。
パスミスというものが非常に少ないので、自然とボールが集まってきますよね。
そして攻撃の舵取りしながら、ギアを上げる役も担っているので、モドリッチがパスを入れて、攻撃のスピードが一気に上がるという事が非常に多いです。
クラブでも代表でも無茶苦茶信頼されていますよ。
モドリッチが提供するキックの精度はどれも間違いありませんが、特に注目すべきは「アウトサイド」のキックでしょう。
インサイドのキックと同等レベルのスピード、精度で、パス回しを行えます。
このキックは相手の予想よりもワンテンポ速く行えるので、相手がパスコースに入ることが出来ずに、ほとんど自分が望んでいるところへボールを送ることが出来ます。
アウトサイドも自在に使えるので、パスのタイミングもコースも非常に広くなり、マークに付きづらいですよね。
モドリッチのアウトサイドのパスだけを集めた動画です(笑)それにしても芸術ですよね…
Modric, the master of outside foot passes!!
ボールコントロール
モドリッチの足下のボールコントロールに関しては、ボールを受けるファースタッチから、その後のかわしまで、どこをとっても上手いです。
ボールの理想的な置所を完全に把握しており、ファースタッチから次のプレーへ、スムースに進めることも出来、
ボールを運んでいる時には、常に相手に取られにくい場所にボールを置いて、ドリブルを行っています。
このドリブルは本当に取られづらくて、華麗に相手の股や逆を取って、あっさりと前に推進していきます。
テクニックもセンスも抜群ですので、ドリブルで持ち運んでチャンスを演出することはもちろん出来ますが、
同じようにボールをキープして、チームの時間を作ることもよくしてくれます。
視野の広さ
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モドリッチは特別身体能力が優れているわけではないのに、世界のトッププレーヤーでいられるのは、
彼の視野の広さと瞬間的な判断力の素晴らしさだと思います。
これらが優れているので、パスにしてもドリブルにしても、高精度なものをドンピシャで送れるわけですからね。
モドリッチは、試合中のルックアップ(頭を上げて周囲を見渡す)の数が非常に多いおかげで、周囲を完全に把握し、
プレーの流れを止めずにここ!というタイミングでボールを引き出して、そのまま次に繋げることが出来ます。
同じように後ろから人が来ていても、ミスなくターンでかわす、ワンタッチではたくといったプレーを選択できます。
ピッチの見え方が違うんですかね?
彼を見ていると、上からの視点で試合を見ることが出来ているんじゃないかって思うほどです。
相手との距離感を正確に掴んでいるから、逆を取って簡単に抜いていくことが出来るんですよね。
同じように守備でも視野の広さを活かして、正確にコースに入ってパスカットや、味方が空けたスペースのケアも欠かさず行います。
実際レアルが押し込まれた時のモドリッチは、守備職人とも言えるような活躍を見せてくれます。
そして奪ったら、即カウンターのパスを供給できることが、このモドリッチをより凄くしているんですよね。
運動量も豊富
攻守に色んな所に顔を出すモドリッチ、もちろん非凡な運動量を持っているからこそ、それが可能なのです。
攻撃時には、中盤の低い位置でパス回しをしていて、次の瞬間には相手ゴールに近いところで決定機を作っているということも珍しくありません。
またパスを受けるポジション調整も絶えず行っています。
試合を見ると、いつも実況がモドリッチの名前を呼んでいます、常に動いてボールを受けているということですよね。
同じように守備でも献身的に動いて、粘り強く対応してくれます。
特にレアルでは、彼のように献身的に90分間走りきってくれるタイプが少ないので、更に頼りになります。
またワールドカップでも、特に後半のクロアチア代表のプレーは、目を見張るものがありますからね。(今大会のクロアチアの7ゴールの内、6ゴールが後半に生まれたもの)
彼に依るところが大きいのではないでしょうか…
モドリッチの動画です。モドリッチに関してはどの動画を見ても、只々素晴らしいの一言です。
Luka Modric – The Brain Of Madrid 2018 HD|
まとめ
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文句なし世界最高の中盤、ルカ・モドリッチ、彼に率いられたクロアチア代表はロシアワールドカップで抜群のパフォーマンスを見せています。
自国最高の3位以上を狙えるのでは?そう思えるほど、充実しているように思えます。
もしそれが実現したら、今年のバロンドールは…という話も現実味が出てくるはずです
また現在32才ですが、全く衰えを見せずにクラブにも貢献していますので、W杯後のレアルでの活躍も期待ですね!
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
クロアチア代表に関して、色々まとめました↓
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