イニエスタの凄さって何?世界最高と呼ばれる理由は?

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ヴィッセル神戸への移籍が秒読みと報じられているイニエスタ。サッカーファンでなくても一度はその名前を聞いたことはあるであろう名選手です。

今私達日本人はこのイニエスタ移籍報道に対し、高ぶりを抑えきれていません。

では一体このイニエスタは何が凄いのでしょうか?何が彼をそれほど特別な選手にしているのでしょうか?

今回はそんなイニエスタの凄さを見ていきます。

イニエスタの凄さその①・サッカーの技術

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イニエスタは魔術師、手品師と呼ばるほど卓越した技術を持っています。それもイメージしやすい足下のテクに依る技術だけではありまえん。

そのプレー全体からサッカーの上手さを感じる選手です。

ドリブル

ドリブルが上手い選手のイメージとは、一般的に圧倒的なスピードや秘技とも言えるようなテクニックで人を魅了させるようなものだと思います。

しかしイニエスタのドリブルはそのようなものでありません。

イニエスタは柔らかいファーストタッチで、次のプレーへと自然に移れるところに持っていける技術があります。

このファーストタッチはボールを止めるものではありません。

受けてすぐに次のドリブルに移行するための連続した流れの一部なのです。

トラップする一手間という感覚とは違うので、相手がすぐに寄ってきても、そのまま止まることなく五分で対峙することが出来ます。

そして続くドリブルはとてもシンプルに見えてしまいます。(実際は繊細なタッチなのですが)

しかしよく見てみますと、ドリブルのタッチ一つ一つが確実に前へ運んでおり、気付いたらスルスルと抜いているのです。

このスルスルとは、単純な引きつけてから切り替えしや、相手の重心と逆の方向へボールを出すといったプレーです。

これをスピードに乗りながら、緩急をつけ、連続して当たり前のように行っているのです。

この時同時に上半身や目で牽制もしていますので、試合を見ていると気付いたら、前に進んでドリブルしているという状況になっています。

「ダブルタッチ」というイニエスタが得意のフェイントがあるのですが、それなんてまさに単純でありながら確実に相手を抜いていける武器ですね。

イニエスタの動画です。音が編集されていないので、英語実況の動画です。英語実況はなんか雰囲気があって好きです。

Andres Iniesta – The Last of his Kind – HD

ボディバランス

ボディバランスが強い、体幹が強い選手はいますが、イニエスタの強さは違います。

もちろん身体も強いのですが、身体の使い方一つ一つに技術があるのです。

たとえば相手が寄せてきたら、それに抵抗するのでなく、ボールから遠い背中などを預けて一旦ブロックを作り、ドリブルを再スタートするのです。

相手からしたら一番ボールに近くなるタイミングで、背中でブロックされることにより、ボールが遠くに位置されます。こうなると足が届かない、出せないのです。

また無理をして足を出したら、そのバランスが崩れたところを突いてドリブルで抜いていってしまいます。

これも卓越した反転技術や、体重移動の技術等が備わってないと出來ないものなんですが、自然と最少の動きで行うので、簡単に見えてしまいます。

パス

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スペイン代表でバルセロナの選手であるイニエスタ。当たり前ですがパスセンスも非常に高いです。
ロングパスももちろん精度は高いのですが、やはりショートのパスは格別です。

プレーメイカーの役割である、低い位置から試合の流れを生むことも出来ます。テンポのいいパス回しでリズムが生まれるので、バルセロナやスペイン代表ではマストとも言えますね。

少し上のポジションのチャンスメイカーの役割として、鍵となるパスを送ることも出来ます。

作ってきた攻撃に一気にアクセルを入れるパスですね。イニエスタの場合はこちらのほうが多いでしょうか。

アシスト数というのに目が行ってしまいますが、攻撃の始まりがイニエスタであったり、ただのポゼッションからクリティカルな攻撃に移るところがイニエスタだったりするのです。

このように役割に応じたパスの供給が出来るのも、イニエスタの凄さだと思います。

イニエスタの凄さその②・サッカー頭脳

先程からシンプルシンプルと言っていますが、そのシンプルなプレーで何故これだけの選手になれたのでしょうか。
それはイニエスタの頭脳にほかありません。

イニエスタの凄さは、このサッカーの頭脳が一番大切とも言えます。

まず情報収集のために、試合中常にルックアップを欠かさず行っています。

そこから得られる情報が他の選手より豊富なのでしょう、視野が広いと言うより、その空間全体を完全に把握していると言えると思います。

先程述べたドリブルの際、無駄なコンタクトが本当に少ないのです。「マタドール」と呼ばれるほどです。

ボールを受けて一瞬で判断し、自然と最適なルート取りを行えるので、余計な接触をせずに前に推進できるのです。

また自分の動きに付随したチームメイトの動きも読めているので、数手先にチームメイトが空けるスペースに侵入して、攻撃を作れるのです。

リズムを止めるボールキープや逆方向へのランニングを行い、味方のスペースを空けるプレーもきちんとします。

バルセロナではこれらのプレーは本当に効果的で、特に完全に引いてきた相手に対し、その守備組織に穴を開けるプレーとして非常に重宝されていました。

その空いたスペースに走り込んでくる選手まで想定しているわけですね。そりゃ新加入の選手が適応に時間がかかるわけです。

同じようにパスのルートも、確実に目標(ゴール)に近づくために最適な場所を選びます

これがバルセロナやスペイン代表だとシンプルなショートパスが多いので、一見普通に見えてしまいます。

受け手側も超一流なので、チーム全体でショートパスを繋げることにより、確実にゴールを奪えるんですよね。

イニエスタのデビューから今までのベストプレー集です。12分ですので、かなり厳選されていると思います。本当に若い頃からドリブルの運びが上手い選手です。

Andres Iniesta ● Tribute To A Legend | 1996 – 2018

凄さゆえ称賛はチームを超える

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今回のイニエスタのクラブ退団に関して、新旧チームメイトが改めてイニエスタへ称賛の言葉を送っていました。
あくまでほんの一例ですが、メッシ、チャビ、ペップ、スアレスとかですね。まあ

それだけではないのです。むしろこちらのほうがなんか良いです。

イニエスタの凄さゆえスポーツ関係なく、賞賛の言葉が海を超えてやってきました。

NBAトッププレイヤー

NBA(アメリカプロバスケットボールリーグ)のスペイン人のスター選手、パウ・ガソルさんはIniestaのあいうえお作文を作って、イニエスタを讃えていました。

無限(Infinito)、自然(Natural)、巨大(Inmenso)、模範的(Ejemplar)、団結(Solidario)、働き者(Trabajador)、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)。

ここまで言わすなんて、心底イニエスタに惚れ込んでいるんですね。でもどれもイニエスタにぴったりで素敵なあいうえお作文ですよね。

それにしてもこんなバリバリのバスケの選手が、これをうーんと考えてたと思うと、なんか面白いですね。

Embed from Getty Images

ちなみにこのガソルさんは身長213cmのようです。イニエスタが171cmなので、40cmも違うんですね。

白い巨人の主将

バルセロナの絶対的なライバルレアル・マドリー。同国でありながら激しいライバル関係、特にダービーマッチ(エル・クラシコ)は有名ですね。

つい先日のイニエスタの現役ラストのエル・クラシコが終わった後、長年ライバルとして戦ってきたレアルのキャプテン、セルヒオ・ラモスとユニフォームを交換したようです。

まあ代表は同じですけど、下の画像のようにずっとライバル関係であったのに、最後はこのように締めくくるのはとても素敵ですね。

Embed from Getty Images

絶対的なライバルですらイニエスタのプレーの凄さを認めて、心から賞賛の言葉をかけているわけですね。

トロフィーの数

イニエスタが獲得したトロフィーの数は35個です。

単純ですけど凄いですよね。一発で凄さが分かりますよね…

W杯:1回
EURO:2回
チャンピオンズリーグ:4回
ラ・リーガ:9回
コパ・デル・レイ(スペインカップ戦):6回
スーペルコパ(リーガとコパの優勝チームが対戦):7回
クラブワールドカップ:3回
UEFAスーパーカップ:3回

普通の選手は一つ取れるだけでも凄い出来事なのに、35回ってもはや感覚が狂いそうになりますね。

シャビは退団する時に、こんな事をしていたのですけど、イニエスタもするのでしょうか?

このシャビですら獲得したカップの数は24個ですので、35はこれに更に11個追加するということですか…

画像参照:http://www.dailymail.co.uk/

追記:5月23日 やっぱりイニエスタも上のシャビと同じことをしてくれましたね!それにしても無茶苦茶多いですね…

画像参照:http://www.dailymail.co.uk/

まとめ

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少し脱線したところもありますけど、イニエスタの凄さを解説してみました。

少しでもお役に立てたなら、幸いです。

プロデビューして16シーズン、674試合プレーして、そのプレーを多くの人に解析されても、イニエスタを完全に封じる方法見つかっていない。この事実だけでも恐ろしいことだと思います。

イニエスタの凄さを生で見ることが出来る、オフザボールの動きを生で見ることが出来る。これほど幸せなことはないと思います。

神戸のスタジアムへ遠征する人が、絶えない日々が続きそうですね。出来るだけ生で多くの試合を見たいので、私は今のうちから貯金をしときます(笑)

ここまで期待させといて今更なしでした、なんてことないと願っています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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イニエスタが自身の後継者にふさわしいと認めたヴェラッティの記事はこちらです↓

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