アジア予選の最終節で日本代表を破り、W杯行きを決めたサッカーサウジアラビア代表。
毎回アジア代表は苦戦しますが、今大会はより一層苦戦すると思われます。
監督交代、スペイン協会との協定など、望ましくない手を打ち単純な戦力以上に不安要素があるのです。
今回はそんなサウジアラビア代表の注目選手や、予想スタメン・フォーメーションを紹介していきます。
サウジアラビア代表の紹介
W杯アジア予選の成績
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2次予選を6勝2敗で首位通過。
その後の最終予選(3次予選)は6勝1分2敗の、2位でW杯行きを決めます。
最終予選は日本と同組でしたので、覚えている方も多いでしょう。
決して予選を通して常にいいパフォーマンスを続けていたというわけではありません。
実際最終節の日本に勝利し、3位のオーストラリア代表に得失点差でギリギリ競り勝ちました。
最新FIFAランキング
67位です。
妥当でしょうか。
日本も含めてアジア勢は軒並み順位低いので、しょうがないですかね。
ちなみに6年前は126位を記録しています。60位も上げるって中々凄いですよね…
国際大会の成績
W杯は12年ぶりの出場で、最高成績は1994年のベスト16です。
2015アジアカップはグループリーグ敗退。2011年の前大会もグループリーグ敗退と、近年はかなり苦戦しているようです。
サウジアラビア代表の注目選手
「グリーン・ファルコンズ」の愛称を持つサウジアラビア代表の選手達を見ていきます。
サウジアラビア代表の予想スタメン・フォーメーション
アブドッラー・アル=マアユーフ(アル・ヒラル/サウジアラビア)
DF
マンスール・アルハルビ(アル・アハリ/サウジアラビア)
モタズ・ハウサウィ(アル・アハリ/サウジアラビア)
オサマ・ハウサウィ(アル・ヒラル/サウジアラビア)
ヤーセル・アル=シャハラーニー(アル・ヒラル/サウジアラビア)
MF
ナウワーフ・アル=アービド(アル・ヒラル/サウジアラビア)
サルマーン・アル=ファラジュ(アル・ヒラル/サウジアラビア)
アブドッラー・オタイフ(アル・ヒラル/サウジアラビア)
FW
ヤヒヤ・アル=シェフリー(アル・ヒラル/サウジアラビア)
ムハンマド・アル=サフラウィ(アル・ナスル/サウジアラビア)
ファハド・アル=ムワッラド(アル・イテハド/サウジアラビア)
直近の試合を参考にしています。
戦術をちょっと説明
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その前に、前述のサウジアラビア代表の監督交代についてです。
2015年から、オランダ代表の監督も努めたこともあるファン・マルワイクさんが務めていました。
無事12年ぶりのW杯行きを決めた数日後、協会ともめて辞任。
そして後任にアルゼンチン代表監督の経験もあるエドガルド・バウサさんを招聘します。
あろうことかこのバウサさん、わずか5試合で解任されてしまいます。2ヶ月の短命政権でした。
ポルトガルやハンガリーに惨敗を喫し、成績不振で解任と言われていますが、正直負けてもしょうがないと思います…どうでしょうか。
そして新たな後任監督に、チリの代表監督も務めたこともあるアントニオ・ピッツィさんを招聘しました。
このピッツィ体制になってからは、強化試合3勝2分2敗とそれなりの成績でまとまっています。
しかし本戦前にここまでコロコロと監督を代えますかね?
システムは基本的に4-3-3でいくと思います、強化試合でもこれをベースに戦っていましたので。
どの選手も国内リーグの強豪チームに所属している選手ばかりです、言うならばの国内リーグオールスターメンバーです。
全体的に普段から前に出て、攻撃的なサッカーを展開するのを好みます。大胆なボール運びとかも多いです。
そして代表でのサッカーもそのようなものであるようです。
もちろんですが、このスタイルがW杯で通用するとは思えません。
欧州の国相手には、崩すことも支配することも難しいです、実際中途半端なポゼッションから、カウンターを食らうシーンもよく見かけます。
またメンバーの大半が小さくてテクニックがある選手ばかりで、堅さと表現できるような守備は持ち合わせていません。
一つの目安として、予想スタメンで6フィート(約182cm)以上のフィールドプレーヤーは一人しかいません。
国内リーグではしぶとく守り抜くという経験も少ないので、このサウジアラビア代表の守備はかなり脆いものだと思われます。
スペインへのレンタル移籍
今年1月サウジアラビアとスペインの間で、サウジアラビアの9選手をスペインリーグの1部、2部へレンタル移籍させる協定を結びました。
これはW杯に向けて、国内の有望選手をレベルの高いスペインでプレーさせて、成長を促すためのものと言われています。
ちなみにこの一連の移籍に関しての費用は、全てサウジアラビアが負担することになっています。
サウジアラビアも本気でこれに取り組んでいることが分かりますよね。
しかし出場義務はあるわけではないので、多くの選手はベンチを暖めるだけでシーズンを終えてしまいました。
国内でかなり期待されているアル=ムワッラド(日本戦でゴールを決めた人です)ですら、途中出場の2試合だけです。
このように多くの選手が、約半年間競争力の劣る環境に身をおいていたのです。
コンディションが不安視されても仕方ないことでしょう。
サウジアラビア代表の注目選手を紹介!
ファハド・アル=ムワッラド
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国内期待の若手WGです。1月にスペインのレガンテへレンタルで移籍をしました。
W杯行きを手繰り寄せた試合で、決勝点を決めた選手として国内では英雄のような存在となっています。
また23才にして代表42キャップと経験もあります。
小柄ですが抜群のスピードを武器に、ドリブルでガンガン仕掛けてくる選手です。
右サイドを主戦場としており、深い位置まで侵入して自身でフィニッシュやチャンスメイクなど攻撃の中心として期待されています。
ドリブルだけでなく、その後のパスやシュートの精度も悪くないので、出来るだけゴールの近くでプレーをさせたいですね。
ファハド・アル=ムワッラドの動画です。攻撃のセンスは抜群ですね!
Fahad Al-Muwallad فهد المولد /Al-Ittihad/ Skills, Assists & Goals /2016-2017/ HD
ヤヒヤ・アル=シェフリー
国内強豪アル・ヒラルの攻撃の中心選手です。ポジションは2列目を担当しています。
1月には、レンタルでスペインのレガネスへ移籍していました。
「アラビアのメッシ」と呼ばれていることから、テクニックにかなり自信があるようです。
プレースタイルだけでなく、身長も164cmで確かに似ているところもありますね。
国内リーグで6アシストを挙げているので、2列目のポジションからどんどんチャンスを演出する選手のようです。
ヤヒヤ・アル=シェフリーの動画です。相手のレベルも関係していますけど、確かにゴール前では「アラビアのメッシ」っぽい雰囲気はありますね!
اهداف ومهارات يحيى الشهري ● يحيى السحري ● Yahya alshehri Goals And Skills
サウジアラビアのまとめ
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サウジアラビア代表はグループAで、ロシア、ウルグアイ、エジプトと同組、
6月15日(金)の0:00にロシア(ルジニキ・スタジアム)
6月21日(木)の0:00にウルグアイ(ロストフ・アリーナ)
6月25日(月)の23:00にエジプト(ヴォルゴグラード・アリーナ)
となっています。(時間は日本時間、かっこ内は試合会場です)
やはり大方の予想は、サウジアラビアのグループリーグ敗退です。
強豪国がないとは言え、ロシア、エジプト、ウルグアイそれぞれいいチームですからね…これが妥当と言わざるを得ないです。
しかし最近の強化試合では、希望を持てる結果を出していまして、仮想ロシアのウクライナとは0-0の引き分け、仮想エジプトのアルジェリアには2-0で勝っているのです。
また先日イタリアとの試合では負けましたが、守備に決め込むのではなく、いいシーンを何度も作り攻撃を展開していたので、決して最悪の状態ではないと思います。
それほどコンディションが悪いとも感じなかったので、しっかりと戦い抜いてくれると期待しております。
ただカウンターに対してもう少し警戒してほしいですね、余りにも目立つので…
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを
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