本大会グループリーグの中で、最も期待されていたゲームの1つでした。
結果は欧州王者ポルトガル代表と、前々回W杯チャンピオンのスペイン代表は点を取り合い、痛み分け、3-3でした。
単純なんですが、ゴールが多く入るゲームって、それだけでワクワクしますよね。
さらにその前の2つの試合がロースコアであっただけに、尚更このロナウドショーは面白かったです。
スペイン代表も多くの疑問がかかる中、結果で示した形ですね。
試合に関して
相変わらずのロナウド
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4分のゴールが、ロナウドを4大会連続ワールドカップでの得点者にしました。
この記録はペレ、クローゼ、ゼーラーと並び、歴代トップです。
彼がPKやFKを蹴る前、疑いながら見る人の方が少ないのではないでしょうか。
現在33才、徐々にスタイルを代え、より決定的で試合を決められるゴールをまるで機械のように量産しています
実はロナウドはこれまでW杯を比較的苦手としていました。
この試合までの13試合で、3ゴールしか取っていません。
昔は今ほど点取り屋ではなかったというのもありますが、それでも物足りない数字です。
しかし近年ストライカーへと移行したロナウドにかかれば、そんな記録関係ありません。
今のより中央に近いスタイルのロナウドという存在とそれを100%活かそうとするチーム全体の貢献が、非常に上手くミックスしているので、
得点王争いだけでなく、上位進出も狙えるでしょう。
スペインの答え
監督問題のゴタゴタを契機に、いい話が少なくなったスペイン代表。
まさかの抜擢のナチョの不用意なファールから始まり、デ・ヘアのミスまで、
確かに今の周囲の声を体現しているかのようなシーンは多くありました。
また結局ロナウドも抑えきれなかったですし、
懸念であった今季調子の悪いブスケッツも、早々に危ないカードを貰っていました。
開幕戦から負けては、トラウマである前回W杯と同じになってしまいます。
ただでさえうるさい周囲が、更に好き勝手に記事を書き出します。
これがモチベーションとなったのでしょうか。
ハーフタイムを挟んで、フレッシュな頭のもと、冷静で流動的な動きが随所で見られるようになりました。
2008年のEURO制覇から続く、彼らが貫き続けてきた特徴であるサッカースタイルです。
この姿を難しい試合中にどうにか見せてくれたのが、光明であると信じています。
また失点に絡んだナチョはその後ゴールで帳消しにしましたし、
いざとなれば、いいパフォーマンスを続けていたオドリオソラに変えれば問題ありません。
デ・ヘアに関してもまあ問題ないでしょう、猿も木から落ちるというやつに違いありません。
ミスなんか気にせず、いつものビッグセーブ連発するデ・ヘアを見せてくれることでしょう。
コスタという異質
試合が始まる前から、コスタはフィジカル重視の縦に早いサッカーを好むから、スペイン代表には合わないといっていましたが、
この真逆な感じが上手く噛み合いそうと感じませんでしたか?
4年前はコスタのスペイン代表における異質さが、悪い方向に出てしまいましたが、
今も同じように戦術的には決して合っているとは言えない彼の持ち味が、貴重な存在となっています。
例えば、コスタの容赦ないフィジカルの強さがDFを押さえ込み、MFのためにスペースを作ったり、
複雑なパスの連携が進まなくなった時、自身一人で中央を突っ切っていったりと、
彼にしか出来ないものを、見つけているように感じます。
実際あのコスタの2つのゴールは、他のチームメイトには真似できない、彼の良さをよく表しているものでしたからね。
各選手への個人的な採点と一言です
個人的なMVPです。
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そりゃロナウドしかないでしょう。
これが51回目のハットトリックらしいです。これだけで少なくとも150点以上決めているんですよね…化物です。
またこのハットトリックは、W杯の最年長記録のようです。
33才と130日のロナウドが、オランダのレンセンブリンクが持つ30才と335日の記録を破った形。
全選手の採点です
ポルトガル代表
ルイ・パトリシオ:6
3点奪われましたが、そのどれもGKがどうこうというものではなかったです。
問題なくこれからもゴールマウスを守り続けるでしょう。
セドリック・ソアレス:6
イスコとシルバのターゲットとなり、よく狙われ、苦戦していました。
後半は修正し、攻守に存在感を示しました。
ぺぺ:5
コスタの一点目はもうちょっと何か出来なかったでしょうか?
全体としてやられ気味でした。
フォンテ:5
特別悪くはなかったです。しかし隣のぺぺと比べて良かったなぁという感じです。
コスタやイスコにやられていました。
ゲレイロ:6
時々相手のパスに翻弄された時もありましたが、試合を通して見ると、非常に堅固であった印象です。
カウンターを警戒してたのか、攻撃にはそれほど参加せず。
カルバーリョ:7
気になったのは最初の20分間位でしょうか、ボールも奪えず、前に推進もできませんでした。
徐々に戻し、中盤の真ん中でしっかりと管理しながら、パスも供給するようになっていました。
イスコとのバトルが面白かったです。
モウティーニョ:6
運動量を活かしてハードワークをしてくれましたが、決定的な仕事は出来ませんでした。
静かに管理していたイメージです。
フェルナンデス:5
ナチョへのチャレンジは余計でした。不必要なカードでした。
その他には特別悪くはなかったですが、監督は物足りなかったのでしょう、後半に代えられてしまいました。
ベルナルド・シウバ:6
モナコやシティでの彼の活躍を前提に考えると、かなり物足りなかったです。
特に前半はシウバのサイドにボールは来なかったですね。クアレスマとの交代は妥当です。
クリスティアーノ・ロナウド:9
素晴らしかったの一言です。
必要な時に必要なゴールを奪える、最高のベテランになりましたね。
後半はラモスに負ける場面もありましたが、フリーキックで全てチャラですよね。
ゴンサロ・ゲデス:6
前半のカウンターのシーンは、決めてほしかったです。
またスペインの2点目にも絡んでいました。あそこは空中戦に勝たなきゃだめです。
一方でハードワークは欠かさず行っていました。
スペイン代表
デ・ヘア:5
PKは仕方なかったですけど、2失点目のミスはらしくなかったですね。
やはり期待を考えると、寂しい出来でした。
ナチョ:7
最初スタメンを見た時は?となり、PKを与えた時にはイエロ監督のミスだなぁと思いましたが、
代表初ゴールでそれを帳消しにしてくれました。
ピケ:7
いつものようにポゼッションにおいては頼りになる存在でした。
また彼の守備自体も全く問題はなかったです。
3失点とはいえ、セットプレー2つとミスですからね…アンラッキーと表現すべきですかね?
ラモス:7
守備での安定感が抜群でした、ゲデスには何もさせずに圧倒。
また長くて精度の高いパスをどんどん供給していたのも見ていて、レベルの高さを感じました。
アルバ:6
彼に求めている基準から判断すれば、静かなパフォーマンスでした。
ポゼッションには大きく貢献していましたが、もっと上がりで脅威となってほしいです。
ブスケッツ:7
最初は心配でしたが、ゴールに絡むシーンやボールを回収するシーンなど、多くの場所で仕事をしてくれました。
もちろんボール持った際の落ち着きもいつもどおりでした。
コケ:6
イスコやシルバが目立つ動きをしている後ろで、スペインの流れを止めないようにしっかりと動いていた印象。
裏方でインパクトというものはなかった。
シルバ:8
最初は心配でしたが、15分辺りから抜群の存在感を示してくれました。
特にコスタとの連携は素晴らしいの一言。常に驚異となっていました。
イスコ:9
結局ポルトガルの守備陣は、このイスコを全く止められませんでしたね。
消えていたのは前半の最初だけで、それ移行はピッチで最高の選手でした。(ハットトリックの男を除いて…)
イニエスタ:7
交代直前は疲労で一杯一杯でしたが、衰えを感じさせないパスやタッチで、テンポを創出していました。
やっぱりまだバルセロナでやれますよね…
ジエゴ・コスタ:9
これがコスタの本来の姿です、ファールと取られてもおかしくないような競り合いの強さや、一気にチームを立て直す前への推進力は、大きな武器です
残り15分で交代させられた時に、困惑というか不満な顔をしていたので、
まだ点を取れると思っていたのでしょうね、まあ実際出来ますよね。
ポルトガル代表VSスペイン代表戦のまとめ
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痛み分けとなった両チームですが、
ポルトガル代表は、、、
6月20日(水)21:00にモロッコ代表と対戦。(テレビ朝日)
スペイン代表は、、、
6月20日(水)24:00にイラン代表と対戦。(日本テレビ)
となっています。(時間は日本時間です)
グループリーグを突破するためには、両チームとも残りの2戦は必ず取らなければいけません。
イランとモロッコの試合を見た方なら、お分かりになると思いますが、
この両チーム共に守備が堅くて、カウンターが得意です。
カウンターするために、相手を引き込むなんてことをするほどでした。
確かに得失点差のことも考えて、早くたくさんのゴールを奪いたいでしょうけど、
中途半端に取られて、鋭いカウンターを食らっては意味がありません。
リスク管理をしっかりと行いながら、(ポルトガルはカルバーリョ、スペインはブスケッツとコケ)
この試合で3点奪った得点能力を存分に見せてほしいです。
そして思ったよりスペイン代表のダメージが少なくて、優勝までいかなくても、それなりに期待できそうでよかったです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
ぜひ充実したW杯ライフを!
こちらも参考に、どうぞ!
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