「スーパーイーグルス」の愛称を持つサッカーナイジェリア代表。
今大会のナイジェリア代表は、若い選手がどんどん成長してきて非常にワクワクするチームの一つです。
個人の能力が長けているのは昔からですが、アフリカ予選をラクラク突破してきた組織力もまた強みと言えるでしょう。
他にも強い国が同居する厳しいグループに分けられたかもしれませんが、ベテラン有名選手と期待の若手が、予選と同じように上手くミックスすれば、自国最高のベスト8への道は見えてきます。
今回はそんなナイジェリア代表の有名、注目選手や予想スタメン・フォーメーションを紹介していきます。
サッカーナイジェリア代表の紹介
W杯アフリカ予選の成績
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アフリカ最終予選グループBを6戦4勝2分と、無敗で首位通過を決めました。
この予選で特筆すべきところは、得点の多さでしょう。
6試合で12得点ですからね、1試合2点ペースです。
特に現アフリカチャンピオンのカメルーンを相手取った時の試合は素晴らしくて、チーム全体がとても良く連動しながら攻撃を展開して、4-0と完勝しました。
その試合のハイライト動画です。この試合のようにW杯本戦も戦えれば、かなり面白い存在になりそうですね!
Nigeria vs Cameroon 4-0 All Goals & highlights September 1 2017
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47位です。
しょうがないですけど、かなり低いですね。実力はこんなものではないと断言できます。
ここ10年で22位や66位を経験しているので、非常に波があるチームであるということも分かります。
良くも悪くもイメージ通りのアフリカのチームですね。
国際大会の成績
W杯は3大会連続の出場です。
前大会のベスト16が最高順位ですので、もちろんそれを超えるのが今回の目標でしょう。
アフリカネーションズカップは2015,2017共に予選敗退となっております。
ちなみにその前の2013は優勝しているんですよね。分かりやすいぐらいに、波が極端なチームです。
サッカーナイジェリア代表の注目選手
アフリカで最も人口が多いナイジェリア、その期待が大きくなるのも頷けます。
そんなナイジェリア代表の注目選手達を見ていきます。
ナイジェリア代表の予想スタメン・フォーメーション
イケチュクゥ・エゼンワ(エニンバ/ナイジェリア)
DF
エルデルソン・エチエジレ(サークル・ブルッヘ/ナイジェリア)
レオン・バログン(ブライトン/イングランド)
ウィリアム・トロースト=エコング(ブルサスポル/トルコ)
シェフ・アブドゥラヒ(ブルサスポル/トルコ)
MF
オジェニ・オナジ(トラブゾンスポル/トルコ)
ウィルフレッド・エンディディ(レスターシティ/イングランド)
ジョン・オビ・ミケル(天津泰達/中国)
FW
アレックス・イウォビ(アーセナル/イングランド)
ケレチ・イヘアナチョ(レスターシティ/イングランド)
ビクター・モーゼス(チェルシー/イングランド)
直近試合と今季のパフォーマンスを参考にしています。
戦術をちょっと説明
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予選から採用して、結果が出ている4-3-3を本戦でも採用してくるでしょう。
このナイジェリア代表はとにかく攻撃に注目して下さい。
攻撃は誰が出てきても強力で、どこからでも生まれてきます。皆攻撃を楽しんでいるようにも見えますね、非常に好印象です。
両ウィングを最大限活かすためにサイドを広く使った攻撃や、ミケルがチェルシー時代より前のポジションに位置して、司令塔として指揮する中央からの攻撃を上手く絡めて、アフリカ随一の破壊力を見せています。
特に代表のモーゼスは完全に一人抜けている存在ですね、彼のスピードを活かしたダイナミックなドリブルに対応できる選手は少なく、誰しもが手を焼くことになるでしょう。
ベテランのミケルも後ろをしっかりと二人に支えられ、司令塔兼キャプテンとして試合を作ってくれます。
これが本来のミケルかと言いたくなるようなプレーで引っ張ってくれているので、注目です。
もちろん前線からのプレスもしっかりと行い、鋭いカウンターをお見舞いすることも出来ます。
やっぱりこのカウンターは、ショート、ロング関係なく絶対的な強さを見せてくれますね。
また予想スタメンのFWイヘアナチョもいい選手なのですが、他にも昔プレミアで活躍した長春亜泰所属イガロや、
前回W杯で2得点のCSKA所属ムサといった優れた選手がいるので、誰が出てくるのかも非常に楽しみです。
一方守備に関しては、ポジションを下げるに連れて、タレントがいなくなっていくと表現すべきでしょうか、攻撃と比べると劣ってしまいます。
最終ラインが高い位置を保ち、自慢のDM二人がカウンターを狙いつつ前を向きながら守備を行えていると、そこまでDFの脆さを露呈させずに済みますが、
中盤を左右に広げられズルズルと下がると、堅実な守備で弾き飛ばすといったプレーはあまり見かけないので、失点を重ねてしまいます。
DMの二人とミケルで前目にブロックを作り、守備への貢献が非常に高いモーゼス、イウォビ、イヘアナチョがしっかりとボールホルダーにプレスを掛けることを継続できれば、かなりバランスが取れていて、面白いチームということです。
しかし要となるDMコンビの一人、エンディティは現在怪我で復帰するのが6月6日と、明らかにコンディション面で不安を抱えているのです。
もし駄目なら、ミケルのいとこであるトリノ所属ジョエル・オビが出てくるでしょう。
彼も決してレベルの低い選手ではないので、大きく問題にはならないと期待しているのですが、果たしてどうでしょうか。
またイヘアナチョとミケルをそれぞれ一つ下げるということも試しましたが、これはうまくいきませんでした。
クラブでは出来ていたのに、イヘアナチョにもう少し柔軟性があったらなぁといった感じです。
ナイジェリア代表の有名選手
ビクター・モーゼス
イングランドの名門チェルシーに所属しているWGです。
クラブではウィングバックでの出場が多いですが、ナイジェリア代表ではより前の攻撃的なポジションを任されています。
とにかくアフリカらしい圧倒的なスピードとフィジカルが大きな武器です。
前にスペースを空いていると、スピードを活かしたドリブルや、カウンターでチャンスをどんどん演出してくれます。
またあのコンテが重宝するほどの運動量や守備力も持ち合わせており、90分間攻守ともに大きく貢献してくれます。
時折見せてくれるワールドクラスのミドルシュートにも注目です。
モーゼスの動画です。モーゼスの前への推進力はアフリカ随一と言えるでしょう!
Victor Moses – Dribbling Skills & Goals – Chelsea – 2017
ジョン・オビ・ミケル
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中国の天津泰達に所属している中盤の選手です。中国は年金リーグのイメージが強いですが、まだ31才と第一線でやれる年齢です。
まあ19才の頃から10年半もチェルシー所属していたので、そちらのイメージのほうが強いでしょう。
多くの名将のもと、プレミアリーグやチャンピオンズリーグのタイトルを手にした経験もある、ナイジェリア代表をまとめる絶対的なキャプテンです。
チェルシー時代は守備的な役割を任されていましたが、代表では全く違う攻撃の中心の選手となります。
前にドリブルで運ぶものよし、パスで攻撃にリズムを生むのもよしと、見ていて非常に面白いプレーを展開してくれます。
若い頃のミケルはこのようにして、評価をバク上げしたのだろうなぁと思わせてくれます。
恐らくこれが最後のW杯になるでしょうから、人一倍気合が入っていることでしょう、期待して見ましょう!
ミケルの動画です。やはり守備中心ですが、フィジカルの強さは群を抜いていますね!
John Obi Mikel – Best of December 2014/2015 | HD
ナイジェリア代表の期待の若手
アレックス・イウォビ
イングランドの名門アーセナルに所属している2列目の選手です。「オコチャの甥」としても有名かもしれません。
今シーズンはクラブで色々なポジションを任されていますが、代表での主戦場は左WGです。
柔らかいタッチと独特なリズムで侵入するのを得意としています。
ヌルヌルっと斜めに切り込んでくるドリブルは、どんな強固な守備陣にも穴を開けてくれるので、ぜひ注目して下さい。
パスを引き出す動きや、ボールを受けた後のチャンスメイクも優れているので、頻繁に攻撃に絡んできます。
このイウォビと対照的に、逆サイドのモーゼスのプレースタイルは直線的なので、彼らが上手く連動して攻撃を作ると、相手DFはほぼお手上げ状態になります。
欠点として安定感がないので、上手いことW杯に合わせてほしいところです。
イウォビの動画です。タッチやドリブルが独特で、違うリズムを生み出してくれる選手です!
ALEX IWOBI – Nigerian Hero – Best Skills & Goals – Arsenal FC – 2017
ウィルフレッド・エンディディ
レスター所属のDMです。岡崎選手のチームメイトですから、名前を知っている方も多いでしょう。
中盤を管理してくれるまさに守備の要と言える選手です。
豊富な運動量と精度の高いタックルを武器に、非常に広い範囲をカバーしきってくれます。
このエンディティの出来が守備陣を大きく左右するので、ぜひともコンディションがいい状態で見たかったんですけどね…難しいかなぁ
エンディティのおかげで、ミケルがガンガン攻撃を仕掛けることが出来るんですよね、そう考えますと、攻守共に鍵を握っている選手とも言えますね。
エンディティのプレースタイルを詳しくまとめました↓
エンディティの動画です。エンディティからのカウンターは絶対に脅威となりますね!
WILFRED NDIDI – Welcome To Liverpool FC • Insane Defensive Skills 2018 (HD)
ケレチ・イヘアナチョ
同じくレスターに所属している若いFWの選手です。
一応クラブでは一つ下のポジションも任されていました。しかし何故か代表では上手くいかないんですよね
昨年マンチェスター・シティから2500万ポンド(約37億円)で移籍してきました。金額が金額ですからね、とても高い期待がかけられていますよね。
とにかく典型的なフォワードらしい得点能力に特化している選手です。
シュートも非常に正確で、ゴール前でも常に落ち着きを見せています。
特に左足のシュートには定評があります。
しかし期待されて加入した今季、イヘアナチョはその期待に答えるようなパフォーマンスを見せることは出来ませんでした。
岡崎選手やヴァーディからポジションを奪うことは出来ず、リーグ戦わずか3ゴールですからね、少しフォームが心配です。
イヘアナチョの動画です。嗅覚と言うべきなのでしょうか、ゴール前でのイヘアナチョは脅威ですね!
Kelechi Iheanacho | All 16 Goals 2016 | Manchester City | English Commentary | HD
ナイジェリア代表のまとめ
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ナイジェリア代表はW杯ではクロアチア、アイスランド、アルゼンチンと同組のグループDで、
6月17日(日)の4:00にクロアチア(カリーニングラード・スタジアム)
6月23日(土)の0:00にアイスランド(ヴォルゴグラード・アリーナ)
6月27日(水)の3:00にアルゼンチン(サンクトペテルブルク・スタジアム)
となっています。(時間は日本時間、かっこ内は試合会場です)
このグループは戦力の均衡具合を考えましたら、一番面白いグループだと思います。
この中でも、クロアチアは今の世代それぞれ充実したところを見せているので、抜けている存在だと思います。
一方アルゼンチンはメッシという世界最高の選手を抱えていますけど、どうも強くは思えないので、クロアチア以外の3国で残りの1席を奪い合う形を予想します。
ここから先は正直どこが上がってもおかしくないと思いますが、流石にアルゼンチンがナイジェリアとの相性の良さと、圧倒的な個の強さを活かして、2位で通過すると思います。
この相性なのですが、今までナイジェリア代表はW杯でアルゼンチンと4度対戦しているのですが、その全てで敗戦しています。
これが大きくナイジェリアの上位進出を阻んでいて、今回もここを乗り越えないと前には進めません。
果たしてロシアの地で長年に渡る天敵を倒すことが出来るのか…それも楽しみの一つですね。
それに関連して、昨年11月にロシアでアルゼンチンと強化試合を行いました。
そこでナイジェリアが4-2で勝利したのです。
この試合は結果だけでなく、内容も悪くありませんでした。もちろんただの練習試合ですが、これは5度目の正直と期待して良いのかもしれませんね!(でもこの試合、メッシは出場していないんですよね…)
あくまで予想はグループリーグ敗退ですが、個人的にアルゼンチンへのジャイアントキリングを期待しておきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
色々まとめましたので参考にどうぞ↓
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