強すぎフランス代表の弱点は?戦術の穴は?誰がジダンになるか?

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優勝候補の一角であるフランス代表。今回は不穏な内紛もなさそうですし、非常に充実していると思います。

メンバーを見ると、各リーグで活躍するトッププレーヤーばかりで、今大会最強、歴代フランスで最強との声すらあります。

確かに強すぎるなぁと感じますが、皆さんどうでしょうか?

褒めるばかりでは面白くないので、粗探しみたいですが、弱点を調べてまとめました。

少しでも観戦する際の参考になれば、幸いです。

決勝はこちらもどうぞ↓

フランス代表の強みをまとめた方もどうぞ↓

フランス代表のメンバーと予想スタメン

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最初に参考に23人のメンバーと予想スタメンをどうぞ

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GK
ウーゴ・ロリス(トッテナム/トッテナム)
スティーブ・マンダンダ(マルセイユ/フランス)
アルフォンス・アレオラ(PSG/フランス)

DF
ベンジャマン・パバール(シュツットガルト/ドイツ)
プレスネル・キンペンベ(PSG/フランス)
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリー/スペイン)
サムエル・ウンティティ(バルセロナ/スペイン)
アディル・ラミ(マルセイユ/フランス)
ジブリル・シディベ(モナコ/フランス)
ルーカス・エルナンデス(A・マドリー/スペイン)
バンジャマン・メンディ(マンチェスター・シティ/イングランド)

MF
ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)
コランタン・トリッソ(バイエルン/ドイツ)
エンゴロ・カンテ(チェルシー/イングランド)
ブレズ・マトゥイディ(ユベントス/イタリア)
スティーブン・エンゾンジ(セビージャ/スペイン)

FW
アントワーヌ・グリーズマン(A・マドリー/スペイン)
トーマス・ルマール(モナコ/フランス)
オリビエ・ジルー(チェルシー/イングランド)
キリアン・ムバッペ(PSG/フランス)
ウスマン・デンベレ(バルセロナ/スペイン)
ナビル・フェキル(リヨン/フランス)
フロリアン・トヴァン(マルセイユ/フランス)

SBから見る弱点

見てみますと、確かに攻撃を中心に非常に厚くて強いスカッドですよね。

ではSBのポジションはどうでしょうか?多くの方が疑問を持つと思います。

左右のSBそれぞれの1番手はメンディとシディベです。そして二番手はそれぞれL・エルナンデスとパバールです。

もちろん世界に誇れるレベルのSBであることに違いはありません。

しかしこの一番手の二人は共に、シーズン中怪我に苦しみ、コンディションが非常に心配なのです。

数字を見てみますと、メンディはシティでリーグ戦7試合しか出場していません。

なんたって前十字靱帯断裂ですからね…シーズンをほぼ棒に振ったという感じです。

またシディベは一応モナコでリーグ戦27試合出場しましたが、4月に半月板を損傷してしまい、約1ヶ月の離脱を余儀なくされました。

そして帰ってきたのは5月の前半でした、いくらいい環境でフィットネスを戻しているとはいえ、シディベもメンディと同じくコンディションに大きな不安を抱えていると言わざるを得ないでしょう。

このような状態でどのくらいのパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?かなり不透明ですよね。

この二人はフランスお得意のサイド攻撃に大きく貢献しているので、フルフィットネスで臨んでくれないと困るんですよね。

特に私はこのメンディが非常に重要だと思っています。

覚えている方も多いとは思いますが、昨季メンディは左WGのルマールと同じモナコに所属していました。

そしてこの二人は、左サイドで抜群の連携を見せ、大車輪の活躍してくれました。

まずルマールという選手は、縦に強いだけでなく、緩急をつけて横、斜め、あるいは下がり目に入り、試合にいろんな色を付けてくれるのです。

そしてこのルマールが作った前のスペースに、圧倒的な縦への突破力が武器のメンディが入ってくる、この攻撃が面白いくらいにハマっていました。

もちろんこの補完性抜群の二人は、昨季それぞれキャリアハイの成績を残しました。

しかしこのメンディがマンチェスター・シティに移籍してしまうと、ルマールのパフォーマンスは著しく落ちてしまいました。

昨季は14ゴール17アシスト記録しましたが、なんと今季はわずか3ゴール10アシストでした。

ここまで落ちるのも珍しいですが、ルマールにとって、ガンガン縦へ入ってくる連携抜群のメンディは確実に必要な存在なのです。

これがまるまる代表にも当てはまります。

メンディが昨季のようなパフォーマンスを見せてくれないと、ルマールの魅力は半減してしまいます。

果たして今のコンディションが気になるメンディが、それをこなしてくれるのでしょうか?

また左SBの2番手であるL・エルナンデスは、今季アトレティコで本格ブレイクした素晴らしい選手ですが、より守備的で攻撃時の迫力はまだ物足りません。

それにまだ代表3キャップと、単純な経験やルマールとの連携の面でも心配です。

つまりこの左SBはどちらが出てきても、ルマールと共に高いレベルで、左サイドを支配するということを望めないのかなと思っています。

そのメンディのプレースタイルを詳しくまとめました↓

左WGから見る弱点

ここまで私は左WGのルマールをずっと推していますが、何故そんなルマールにこだわるのか、外して他の選手を入れればいいと思う方もいるのではないでしょうか。

理由は2つありまして、一つ目は前述の動きの部分です。

フランス代表はチーム全体が縦に強くて、且つその意識が非常に高いです。

オープンな展開になり、スペースが沢山あると、逆サイドのムバッペ、ベンチに控えているデンベレやトヴァンでも破壊力抜群の攻撃を行えます。

しかしスペースの管理が巧みな相手になればなるほど、ルマールの多彩な動きが硬直したフランスの攻撃に息吹をもたらしてくれるのです。

これがバランスよく噛み合っているんですよね。戦術的に不可欠なのです。

そして2つ目の理由ですが、単純に左サイドを担当できる選手が他にいないんですよね(笑)

ではフランスのルマール以外のメンバーを見てみます。

スタメン当確であるグリーズマン、ムバッペ以外の攻撃的な選手を挙げますと、ジルー、デンベレ、フェキル、トヴァンです。

この中で今季左サイドでの出場を経験した選手は、デンベレのみです。

しかもこのデンベレですら、わずか途中出場の2試合のみです。そもそも右が主戦場ですもんね…

一応デシャン監督は、練習試合でデンベレやフェキルを左で使っていましたが、本番も彼らに頼るのでしょうか?

それをするくらいなら、多少調子は崩していましたが、マーシャルあたりでも入れときゃいいのにと思ってしまいます…

なので、ルマールはいい選手ですけど、そもそも他に選択肢がないのです。

皆さんはこの歪な選出どう思いますか?

そのルマールのプレースタイルを詳しくまとめました↓

強烈なカリスマ、リーダーシップを持ち合わせた選手がいない

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これに関しては皆プロの選手なのに、そんなリーダーみたいなものに頼るのではないという声もあるかもしれません。

しかしW杯を取るチームには、必ずリーダーという存在がいるのです。

プレッシャーも桁違いで且つ短期決戦ですから、試合中誤った道に進んでしまった場合、そのピッチ上で皆をプレーや姿勢で、正しい道へ引っ張る選手は必ず頼りになります。

例を挙げますと、2006のカンナバーロ、2010のプジョル、2014のラームと、みんな鉄のような堅い意志を持ち合わせている歴史に残るリーダーです。

同じようにフランスのサッカーの歴史を見てみると、強烈なカリスマを持つリーダーがチームをまとめている時のフランス代表は、確実に結果を残せているのです。

1984年、将軍プラティニに率いられたフランスはEUROで優勝しました。

これはフランス初の主要大会での優勝でした。それまでW杯はもちろん、EUROも取ったことがなかったのです。

また1998W杯、2000EUROでは、ジダンという稀代の天才リーダーに率いられたフランス代表は同じく優勝しました。

そしてこの二人共、その年にバロンドールを受賞するほどの活躍を見せました。

まさにリーダーがプレーでも姿勢でも引っ張っていけるフランスは強いということですよね。

では今のフランス代表はどうでしょうか?

リーダーの大切さを知ってか知らでか、ポグバは「W杯は僕のリーダーシップをフランス全体に示すことが出来る大きなチャンスだ」とインタビューで話していました。

このような選手は好きなので、ポグバには期待していますが、正直まだ応えられる感じはしません。

またキャプテンを任されているロリスも期待はされていますけど、キーパーというポジションはピッチのリーダーになれないと思うんですよね…

これは昔モウリーニョ監督が、カシージャスに対しても言っていました。

それに所属クラブのトッテナムでもキャプテンを務めていますが、トッテナムはどうしてもいいチームから抜け出せません。

毎年優勝戦線や大事なところでずり落ちてしまうトッテナムの姿を見ていると、キャプテンのロリスの影響力というものも気になってしまいます。

またこれと関係して、チーム全体が若くて経験が浅いというのも、良くも悪くも特徴でしょうか。

平均年齢26才、これはナイジェリア、イングランドと並んで出場国で最年少なのです。

経験が足りないように見えたり、リーダーがいないのも、まあしょうがないですよね。

コシェルニーの怪我

これもかなり大きな影響が出ると予想します。

まずこのCBコシェルニーは、2015年辺りから今季最後の方の怪我まで、常にフランス不動の守備の要でした。

デシャン監督のベストな組み合わせは、経験豊富なベテランのコシェルニーと、若くて運動神経抜群のウンティティでした。

この二人は互いに理解も深く、欠点を補っていたので、非常に強固でした。

もちろんコシェルニーの代わりに入るヴァランも若くて才能があるCBですが、二人共に若いCBというのは少し気になります。

このヴァランもクラブでは、ラモスという大先輩の経験に支えられていますもんね。

このコシェルニー離脱によって、単純なCBとしての戦力が落ちるだけでなく、経験が足りないフランス代表に精神的な安定を与えてくれる上記のリーダー的な存在が欠けるということになります

ちょっと話が逸れます…

アーセナルの守備って批判を浴びがちですが、このコシェルニーは本当にワールドクラス選手だと思いませんか?

カバーリング能力も凄いですが、グイッと前の相手を潰せるタックルはプレミアでも屈指ですよね…

あそこは中盤守備に問題があると思うんですよ…

まとめ

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粗探しみたいになってしまいましたが、フランス代表の弱点、弱みを探してみました。

両サイドバック、特に左サイドのパフォーマンスが怪しい

それと同じように左ウィングも選出含めて色々怪しい

将軍となるリーダーがいない

守備の要コシェルニーの怪我

こんなところでしょうか。

メンバーの豪華なので、基本的にグループリーグやそれ以降も苦戦しないでしょう。

しかし準決勝以降、本当にドイツ、ブラジル、スペインなどを倒して優勝しようと思うのなら、

劣る部分が露呈してしまうと思います。

よく波に乗れば強いチームと表現されていますが、そもそもそれってどこにでも当てはまりますよね(笑)

まあリーダーに関しては、大会中を通して生まれるということもあり得るので、むしろそれを期待しながら観戦するのもいいですよね。

それに4年後のカタールワールドカップこそ、本気で狙わなければならないので、それを少し見据えながら経験を積めば、フランスにとっても良いのではないでしょうか。

余計なお世話ですかね…

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

良きワールドカップライフを!

色々まとめましたので、参考にどうぞ

フランス人選手

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