8年ぶりにW杯出場を決めたデンマーク代表。その確固たるポゼッションサッカーで、特に予選後半の戦いぶりは特筆すべきものがあります。
15年間監督を務めた前任者からタスキを受け取ったハレイデ監督は、攻守のバランスが非常に上手く取れているいいチームに仕上げています。
またプレミアで有名なエリクセンだけでなく、他のタレントも十分に揃っているのです。
今回はそんなデンマーク代表の注目、有名選手や予想スタメン・フォーメーションを紹介していきます。
デンマーク代表の紹介
W杯欧州予選の成績
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一次予選グループEを6勝2分2敗で、2位で通過、プレーオフの権利を得ます。
予選前半のデンマーク代表は望むような結果を残せませんでした。
2戦目のポーランド戦で負けた上に、3戦目のホームでのモンテネグロ戦にも0-1で敗戦しているのです。
しかもハレイデ新監督の組織は全く機能せず、試合内容もかなり低調で、ファンからとんでもないブーイングを浴びたようです。
しかしこれがいい意味でターニングポイントとなったのか、そこから5勝2分と一気に爆発。
その中で日本が戦うポーランドを4-0で一蹴しています。またモンテネグロにもリベンジを成功させています。
二次予選のプレーオフではアイルランドを相手に、2試合合計5-1でW杯行きを決めました。
1試合目はホームゲームで0-0の引き分け、アウェイである2試合目も先制点を許しますが、そこからエースエリクセンのハットトリックを含む5ゴールで大勝します。
1次予選も、プレーオフも後半どんどんと良くなることから「クレッシェンド」なチームと評されています。
W杯では最初から全力で突き抜けてほしいですけどね。
最新FIFAランキング
12位です。
評価の高さが伺えますね、非常に高いほうだと思います。
2年前は日本よりも低い46位でしたので、そこからよく持ち直したなぁという感想です。
国際大会の成績
W杯は8年ぶりで、その時の成績はグループリーグ敗退。
EUROに関しては、2012年は出場しましたがグループリーグ敗退、2016年は予選敗退となっています。
近年の国際大会での成績は物足りませんね。なので、今のバランスが取れているチームを見ると、尚更期待してしまうのでしょうね。
ちなみにこの2016EURO予選敗退によって、前述の監督交代は起きました。
デンマーク代表の注目選手
決してエリクセンだけではないデンマーク代表の注目選手を見ていきます。
デンマーク代表の予想スタメン・フォーメーション
カスパー・シュマイケル(レスターシティ/イングランド)
DF
リザ・ドゥルミシ(レアル・ベティス/スペイン)
アンドレアス・ビェラン(ブレントフォード/イングランド)
シモン・ケアー(セビージャ/スペイン)
イェンス・ストリガー・ラーセン(ウディネーゼ/イタリア)
MF
トーマス・デラネイ(ブレーメン/ドイツ)
アンドレアス・クリステンセン(チェルシー/イングランド)
ピオネ・シスト(セルタ/スペイン)
クリスティアン・エリクセン(トッテナム/イングランド)
ユスフ・ポウルセン(ライプツィヒ/ドイツ)
FW
ニコライ・ヨルゲンセン(フェイエノールト/オランダ)
直近の試合と今季のパフォーマンスを参考にしています。
戦術をちょっと説明
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監督交代があった直後の数試合は3-5-1を採用していましたが、よりエリクセンに自由を与える4-2-3-1に移行したら、面白いように結果が出たので、本戦でもこの4-2-3-1でいくと思います。
デンマークはポゼッションを重視したサッカーを伝統的に採用しています。もちろん今回も同じサッカーで挑みます。
その中で、攻撃の中心はやはりエリクセンです。
チームと連携してポジション変えながらチャンスを作り、最後はエリクセンで締めたり、何もないところからパス一本で決定機を演出したりと、デンマーク攻撃の鍵となる瞬間は、彼から生まれていると言えます。
実際に予選では、プレーオフのハットトリックを含む11得点を挙げています。トップ下でチーム得点王ですからね…
常に驚異となる存在と表現できますが、よりゴールに近いところで仕事をさせたいですね。
流石に頼りすぎな印象を受けますが、彼が最前線の下で自由にスペースを使うのが一番効率的ですからね。それほど近年のエリクセンは成長しています。
あくまでエリクセン中心ですが、彼をサポートするという意味では左右のウィングも非常にバランスが取れています。
左のシストは典型的なウィンガーで、左から創造性を生んでくれ、右のポウルセンはセカンドストライカー気味に動き、エリクセンやCFとポジションチェンジを頻繁に行います。
攻撃で心配になる部分は残りのCFの選手です。ここがもう一つレベルが上がれば、より完成度は高くなるんですがね…
予想しているヨルゲンセンもいい選手ですが、今季10得点と少し物足りません。
他に昨季16ゴールを挙げ、大ブレイクを果たしたドルベリという期待の若手もいますが、今季は6ゴールと調子に波があり、最前線を任せるのは不安です。
またご存知の方も多いであろう元アーセナルのベントナーも23人のメンバーには選ばれていますが、近年は成績を残せていないので、流石にスタメンはないでしょう。
追記6月6日:負傷によりベントナーは23人のメンバーから外れていました。
個人的には「デンマークのイブラヒモビッチ」とも呼ばれる、将来性抜群のドルベリを使ってほしいんですけどね…
今季6ゴールはキツイですよね
また守備に関しても非常に高水準で、GKシュマイケルとCBケアー、ビェランの3人を中心にしてかなり安定したものを見せてくれています。
予選からこの3人が安定感を見せてくれていたので、本戦もこれでいくと思います。守備組織の構築は一朝一夕では出来ませんからね。
そこで今季チェルシーでブレイクしたクリステンセンは、一つ上の守備的なMFに位置すると思います。
実際に3月の練習試合の前、ハレイデ監督はクリステンセンのMF起用を試すと発言していました。
守備も出来ますし、パスも上手にはたけるので、確かに面白い起用だと思います。
しかしこの直前に、クリステンセンは怪我をしてしまい、結局代表でそれを試すことは出来なかったのです。
6月に行われる直前の強化試合で試してみるとは思いますが、少しリスクがありますかね…
まあクリステンセンの中盤起用諦めて、右SBで起用する可能性も十分高いと思います。
でも右SBのラーセンは、今季ウディネーゼでいいパフォーマンスを披露してくれたので、もったいない気もするんですよね。監督からしたら嬉しい悩みですよね…
また予想スタメンの他にもCMにはいい選手が揃っていまして、セルタ所属のダニエル・ヴァスは、今季このポジションで4ゴール、9アシストを記録し、攻撃の中心でした。
中盤からより攻撃を生みたい時は、出場する可能性が高いです。
守備的なMFのウィリアム・クヴィストは国内強豪コペンハーゲンの中心選手で、試合を上手く読みながら中盤を管理してくれます。
代表78キャップとベテランらしく安定感があり、試合を落ち着けてくれる存在なので、例えスタメンとして出てこなくても、勝っている試合では出場してくることはあると思います。
デンマークの有名選手の紹介!
カスパー・シュマイケル
岡崎選手も所属しているレスターシティ所属のGKです。レスター優勝時の守護神ですので、ご存知の方も非常に多いと思います。
シュートストッパとしては世界有数のレベルであり、彼のセービングは周囲に安心感を与えます。
特に昨季、レスターの調子が悪い時はこのシュマイケルは神がかったようなセーブを連発して、チームをギリギリのところで救ってくれました。
空中戦もプレミア仕様になり、どんどん安定感は増しています。
また前への飛び出しも臆することなく敢行しますので、DFラインを自在に動かしやすくしてくれます。
カスパー・シュマイケルの動画です。やっぱり過小評価されている世界有数のGKだと思うんですよね。
Kasper Schmeichel – Best Saves 2017/18 – Amazing Saves
シモン・ケアー
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スペインのセビージャに所属しているCBで、デンマークの強固な守備を底から支えている一人です。
190cmの巨体を存分に活かした空中戦や、フィジカルを活かした対人守備は非常に強く、その強さはセットプレーでの攻撃時にも頼りになります。
デンマークにはエリクセンというキックの名手がいますので、更に脅威となるでしょう。
年齢を追うごとに守備での落ち着きも生まれ、フィジカルだけの選手ではなくなり、駆け引きでボールも奪えるようになっています。
また2010W杯や2012EUROにも出場し、76キャップも記録しているので、非常に経験があります。
W杯本番では、この経験が非常に頼りになると思います。
シモン・ケアーの動画です。ケアーが持つ北欧らしい強さは特別ですね!
Simon Kjaer ● Amazing Defending Skills ● 2017 ║FENERBAHCE║
アンドレアス・クリステンセン
イングランドの名門チェルシーに所属している22才のCBです。前述のようにW杯では、MFか右SBでの出場だと思います。
少し調子を崩した時もありましたけど、若干22才にしてチェルシーのスタメンを確保しているわけですからね、無茶苦茶逸材です。
対人守備もポジショニングにも優れ、最終ラインを安定させてくれる存在です。
また足元の技術も優れ、フィードも抜群のものをどんどん供給してくれます。
縦パスをMFに適切なタイミング、適切な速さで送ってくれるので、後方から攻撃を作ることが出来ます。
ドイツ時代、あのペップが欲しがった選手ですからね、そりゃ冷静さと足下の技術を備えているわけです。
上記のように、戦術理解や状況判断から生まれるポジショニングのセンスや、高品質のビルドアッププレーを兼ね備えている選手ですので、守備的なMFでも問題なく適応できそうなんですけどね…
面白そうですけど、こればっかりは試してみないとわからないですね
クリステンセンの動画です。本当に22才で、この落ち着きは無茶苦茶凄いです!「ネクスト・テリー」と期待されているだけはありますね!
Andreas Christensen – Defensive Skills 2017/2018
クリスティアン・エリクセン
デンマークの絶対的なエースです。デンマークの攻撃は、トッテナムで真のワールクラスの選手に成長したこのエリクセンに大きく依存しています。
それに対し、ゴールという形で応える事が出来るのも凄いんですけどね…
組み立てのパスからオフザボールの動きまで、どこをとっても一級品で、そこに得点力もあるのです。
運動量もあり、守備でもしっかりとプレスをするので、カウンターでも大きな武器となります。
本当にプレーエリアが広いので、テレビで見ていても追いかけるのが困難な選手の一人です。
是非彼の動きをテレビで見える範囲でいいので、追いかけてみて下さい。面白いくらい移動していますよ。
エリクセンのプレースタイルを細かくまとめました↓
エリクセンの動画です。天才の名にふさわしいプレーの数々にしびれます!
Christian Eriksen – Danish Genius – 2017/2018 HD
デンマーク代表の有望若手を紹介!
ピオネ・シスト
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スペインのセルタに所属している23才の左WGです。今季大ブレイクを果たし、5ゴール10アシストを挙げています。
右利きですので、もちろんカットインのドリブルを得意としていますが、サイドから更に深く縦に侵入するドリブルも出来ます。
ドリブルの際はどちらかを封じれば、問題ないという訳ではないので、非常に使いやすい選手だと思います。
シストのドリブルは足下の柔らかさだけでなく、抜群のスピードのままその細かいタッチを行えるので、一度スピードに乗ってしまうと、非常に取りにくいものとなります。
なので、スペインではよくファールを受ける選手です。これはファールをしないと止められないという一種の勲章みたいなものですよね。
また10アシストの数字が示すように、パスの精度も高くて、決してドリブル一辺倒の選手ではありません。
このシストが上手く左から突破して、中で待っているエリクセンやヨルゲンセンにピンポイントパスを送るシーンを多く作れれば、理想なのですけど、
果たして今のフォームのままW杯を迎えられるのでしょうか。
シストの動画です。極端ですけど、1分57秒からのドリブルなんか見てしまうと、期待してしまいますよね!
Pione Sisto • Best Skills & Goals 2018
カスパー・ドルベリ
オランダの名門アヤックスに所属している20才のCFです。「デンマークのイブラヒモビッチ」と呼ばれている超がつく逸材です。
昨季10代にして、22ゴール、7アシストを記録したデンマーク期待の星です。これだけでも凄さが分かっていただけると思います。
ドルベリはまさにイブラらしく、体格の割に足下が柔らかいので、単純な頭へのロングボールだけでなく、多く種類のパスを足下に収めてくれます。
また引いてきて受ける、サイドに流れて受ける等引き出し方も豊富なので、前線を活性化させてくれるという点では、かなり頼りになる選手です。
そこからのチャンスメイクも高水準にこなせます。
受けた後、走り込んでくる選手にタイミングの良いパスや、ターンで一気に前へ推進していくことも出来るので、攻撃のパターンが読みづらいんですよね。
もちろんFWらしく、スルーパスからの抜け出し、サイドから合わせる、ミドルシュート等いろんな形のシュートに対応できます。
自身のシュート技術だけでなく、ポジショニングの良さや簡単に崩されない体幹の強さなどもあるんでしょうね。
W杯もそうですが、その後の将来も楽しみな選手です。
このようにポテンシャルは抜群なのですが、このドルベリ、まだ安定感、継続性というものはありません。
昨季これほどの活躍を残したのですが、今季はわずか6ゴールと完全にフォームを取り戻せていません。
ですから、この調子ならW杯本戦では途中から出てきて、試合の流れを変える役割として期待したほうがいいと思います。
ドルベリの動画です。シュートパターンが驚くほど多彩なので、W杯でも1ゴールくらいは決めそうですよね!
Kasper Dolberg 2017/18 | Most Wanted Man In Europe | Incredible Goals And Skills | HD
デンマーク代表のまとめ
デンマーク代表はグループCで、ペルー、オーストラリア、フランスと同組で、
6月17日(日)の1:00にペルー(モルドヴィア・アリーナ)
6月21日(木)の21:00にオーストラリア(サマーラ・アリーナ)
6月26日(火)の23:00にフランス(ルジニキ・スタジアム)
となっています。(時間は日本時間、かっこ内は試合会場です)
このグループでフランスの1位通過を予想しないというのは流石に難しいですよね、それほど今のフランスは充実しています。
そしてオーストラリアは少しレベルが落ちると思うので、ペルーとの1試合目がいきなり天王山となりそうですよね。
今のペルーも組織として非常に強いのですが、予選後半で見せてくれたサッカーを、W杯でも披露できるのなら、ここで勝ちを拾うことは十分に可能だと思います。
それにフランスが3戦目というのも追い風ですね。
力量差を考えたら、フランスはおそらくこの段階で2連勝しているので、決勝トーナメントのことを考えて、3戦目でメンバーを休ませて来ると思います。
ですので、もしペルー戦で引き分けても、この3戦目で上手く引き分けに持ち込めたら、2位でグループリーグ突破できるのです。(もちろんフランスの2番手も強いんですけどね…)
そしてグループCを2位で通過したら、グループD(アルゼンチン、アイスランド、クロアチア、ナイジェリア)の1位と当たります。
ここはおそらくアルゼンチンですかね。今のクロアチアも有り得そうなんですけどね…
こうなりますと、今のアルゼンチンはそれほど強いと思えない、又クロアチアもいいチームですけど、フランスほど絶望的ではないので、その先も見えてきそうではないですか?
もしそこまで勝ち進めたなら、おそらく相手はスペインになるんですよね。
ここは流石に難しいかなぁと予想して、終わります。
ということで、贔屓気味かもしれませんが、このデンマーク代表はベスト8まで行けると予想します。あくまで予想ですので、ご容赦下さい。
ちなみにデンマークの過去最高記録はベスト8ですので、それに並んで母国に凱旋するデンマーク代表の姿までもうすでに予想しています(笑)
充実したデンマーク代表にぜひ期待して下さい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
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色々まとめましたので参考にどうぞ↓
デンマーク人選手
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