「サッカルーズ」の愛称を持つオーストラリア代表。
実はこの国も日本と同じくW杯行きを決めた後に、監督交代をしています。(こちらは昨年11月に辞任ですけどね…)
サッカーのスタイルも大きく変えて苦戦必至と言われていますが、果たして2006年のようにグループリーグ突破は出来るのでしょうか?
今回はそんなオーストラリア代表の注目選手や予想スタメン・フォーメーションを見ていきます。
オーストラリア代表の紹介
W杯アジア予選の成績
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2次予選を7勝1敗で首位通過。
その後の最終予選(3次予選)は5勝4分1敗で、3位通過、プレーオフの権利を得ます。
アジア・プレーオフとなる4次予選は、2試合合計3-2でシリアを退けます。
そして北中米カリブ海4位のホンジュラスとの大陸連盟間プレーオフ (5次予選)において、2試合合計3-1で勝利し、W杯行きを決めました。
このようにオーストラリア代表はとにかく試合を多く行いました。プレーオフだから仕方ないんですけどね…
なんと予選だけで22試合(11カ国)、そして250,000kmの移動をこなしました。
この中で特筆すべきは負けの少なさでしょう。この間、負けは2つのみです。
しかし余りにも多くの引き分けによる得失点差が足を引っ張ってしまいました。
最新FIFAランキング
40位です。
日本より20位も高いですね。少し高すぎないかな?という印象です。
ちなみに4年前は100位でしたので、60位も上げたことになります。
4年間で無茶苦茶伸ばしましたね…
国際大会の成績
W杯は今回で4大会連続の出場となります。ここ2大会はグループリーグ敗退ですが、2006年にはベスト16を記録しています。
前回の2015アジア杯では優勝を果たしています。
この優勝のおかげで大きくFIFAランキングを上げたのでしょうね。
オーストラリア代表の注目選手
未だ読めないオーストラリア代表のスタメン・フォーメーションを紹介していきます。
オーストラリア代表の予想スタメン・フォーメーション
マシュー・ライアン(ブライトン/イングランド)
DF
アジズ・ベヒッチ(ブルサスポル/トルコ)
ミロシュ・デゲネク(横浜F・マリノス/日本)
トレント・セインズベリー(グラスホッパーズ/スイス)
ジョッシュ・リズドン(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ/オーストラリア)
MF
マッシモ・ルオンゴ(クイーンズ・パーク・レンジャーズ/イングランド)
ミル・ジェディナク(アストン・ビラ/イングランド)
マシュー・レッキー(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
アーロン・ムーイ(ハーダスフィールド/イングランド)
ロビー・クルーズ(ボーフム/ドイツ)
FW
トミ・ユリッチ(ルツェルン/スイス)
直近の試合とパフォーマンスを参考にしています。
戦術をちょっと説明
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前監督のポステコグルーさんは、自分達でポゼッションしていくサッカーを志向し、予選では3バックを何度も採用していました。
しかし3次予選3位という事実が示すように、機能しているとは言えませんでした。
そこで今のファン・マルワイクさんは伝統的な守備を基調とした4-2-3-1を採用すると思います。
一応これは強化試合でも試していまして、コロンビア代表相手に引き分け、ノルウェー代表相手に1-4で敗北と、正直上手く機能しているとは言えない成績を残しています。
攻撃に関しては、前線を中心にいい選手が多く揃っていますので、FWのユリッチの近くに実力者ムーイを置けば、ロングボールとカウンターでチャンスは作れると思います。
良さでもあり、欠点にもなりますが、自分達でボールをリズム良くと繋いでいくというような事はしないで、基本的にはポゼッションを許す形になるでしょう。
相手がフランス、デンマーク、ペルーですからしょうがないですけどね…
守備も決して優れているとは言えないでしょう、アジア予選は前任者ですので、入れないにしても、ノルウェー代表相手に4失点はいただけません。
守備は一朝一夕で完成するものではないので、ここにおいても苦戦すると思います。
オーストラリア代表には予想スタメンの他にも、ロギッチというテクニックに優れたトップ下の選手もいます。
相手が格下で自分達がボールを保持できるのなら、このロギッチをトップ下に置いて、ムーイとジェディナクをCMで組ませるというのもあり得ると思います。
しかしこの予選グループの相手に、そこまで攻撃的に布陣させるのはリスクが大きすぎます。
本職がDMの二人で固めて、その一つ上にムーイを置くのが現実的な布陣だと思います。
また多くの方が知っているであろうケーヒルは途中からの出場だと思います。流石にスタメンはキツイでしょう。
オーストラリア代表の注目選手を紹介!
ムーイ
イングランドのハーダスフィールドに所属しているCMです。中盤ならどこでもこなせるので、オーストラリア代表では前目で使われると予想します。
オーストラリアらしくないテクニックが特徴な選手で、長短ともに精度の高いパスを供給できます。
このムーイが供給役としてボールに絡んでくれると、攻撃の質は確実に上がるので、出来るだけボールをムーイに集めて、展開させるサッカーをすると思います。
また運動量も非常に高く、それを武器に多くのスペースに顔を出してくれます。
ボールのはけ口として常に動いてくれるので、それほどパスが得意ではない味方選手達からすれば、かなりありがたい存在なはずです。
ムーイの動画です。テクニックも運動量もあり、守備もこなせる…理想的なボックストゥボックスの選手ですね!
Aaron Mooy – Underrated Midfield Mastero – Goals, Tackles and Skills 2017/18
ジェディナク
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イングランドのアストン・ビラに所属しているDMです。このオーストラリア代表のキャプテンを務めています。
その風貌通りに中盤守備を支えてくれる存在で、絶対的なボールハンターです。
タックルは非常に激しくて、イングランドのアタッカー達からいとも簡単にボールを奪ってしまいます。
また空中戦も強くて、中盤を完全にシャットアウトしてくれます。
フィジカルを活かして弾き返したり、クリアするなど単純なプレーを好みますね。
この強さはもちろんセットプレーの攻撃でも大きな武器となります。
オーストラリアは他にもヘディング自慢は多いので、このセットプレーを活かしたいですね。
少しファールが多いのが玉に瑕ですが、それでもいるといないでは中盤がガラリと変わってしまう選手です。
攻撃には迫力があるけど、テクニックは不足していて、精度不足といったところです。まあ本職はDMですからね…
ジェディナクのゴール集です。守備の方が得意な選手ですが、攻撃時の迫力や走り込みは優れたものを持っています。
Mile Jedinak’s 15 goals for Australia
ユリッチ
スイスのルツェルンに所属しているFWです。今シーズンは11ゴール6アシストを挙げています。
191cm85kgの巨体を活かした打点の高いヘディングが魅力的な選手です。
もちろんストライカーとしてのシュート技術とパワーもずば抜けています。
理想としては自身がフィニッシャーとなることでしょうけど、ポストプレーでもチームに大きく貢献することも出来ます。
単純なフィジカルのパワーも強いですが、背中とお尻を上手く使い、相手を完全に押し込めるので、雑なロングボールでもほとんど収めてくれます。
このユリッチが上手くタメを作り、そこに2列目の選手がガンガン飛び込んでくるサッカーを展開できたら、オーストラリア代表に可能性は出てきます。
つまりオーストラリア代表の攻撃は、最前線のユリッチにかかっているということですね。是非期待して見て下さい。
ユリッチのゴール集です。やっぱりポストプレーよりゴール集の方が絵になりますよね
The best of Tomi Juric
ライアン
プレミアリーグのブライトンで全試合に出場したまさに守護神です。
もちろんオーストラリア代表でも26才にして42キャップと、完全にポジションを自分のものにしています。
ライアンの反応速度の速さは随一で、それを生かして幾度となくチームを窮地から救ってくれます。
184cmと身長は決して高くないですが、今季はプレミアのヘディング自慢達との空中戦にも対応できるほどの強さを見せつけてくれました。
昨年までバレンシアに所属していたということもあり、見た目の割に足下も上手なので、一番底から試合を作ることも可能です。
それをW杯で見られるかは別の話ですけどね…恐らくロングボール主体だと思います。
ライアンの動画です。ビッグチーム相手によく活躍しています!W杯でも格上ばかりなので、同じような活躍を期待しましょう!
Mathew Ryan Mejores Atajadas 2017 • Brighton & Hove Albion
レッキー
ヘルタ・ベルリンに所属している右WGです。原口選手も所属していたので、覚えている方も多いでしょう。
今シーズンはウィングながら6ゴールを挙げています。
典型的なウィングらしく圧倒的なスピードを武器に、サイドからガンガン突破していきます。
右利きなので、ドリブルでサイドをかなり深い位置までえぐって、チャンスを演出してくれます。
スピードも武器ですが、パスの精度も高いので、相手からすると対峙した時に多く選択肢があり、非常に厄介な存在でしょう。
レッキーの動画です。スピードを活かすドリブルやフリーランには注目です!あのペリシッチと比べられるってかなり凄いですよね!
Leckie vs. Pulisic – Wing Wizards Go Head-to-Head
ロギッチ
スコットランドのセルティックに所属しているトップ下の選手です。
188cm89kgの巨体を活かした競り合いが強いのは当たり前ですが、その見た目に反して足下の技術が格別であるのが大きな特徴です。
司令塔と呼ぶべきなのでしょうか、もちろん長短のパスを使いこなせますが、特にスルーパスで相手DF陣を崩すプレーを好みます。
また足下が柔らかいので、ファーストタッチが非常に丁寧で上手いです。
前線でタメを作る存在としても、強さだけでなく、丁寧なトラップで収めてくれるので、相手がすぐに寄せてきても取られることは少ないです。
非常に攻撃的な選手ですので、格上ばっかりのグループリーグでスタメンとして使うかどうか分かりませんが、必ず攻撃のアクセントを入れてくれるので、要注目です。
ロギッチの動画です。シュートやテクニックが高水準で、高さと上手さを兼ね備えている選手です!
Tom Rogic – Barcelona Transfer Target – Goals, Skills, Assists | HD
オーストラリア代表のまとめ
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オーストラリア代表はグループCで、フランス、デンマーク、ペルーと同組で、
6月16日(土)の19:00にフランス(カザン・アリーナ)
6月21日(木)の21:00にデンマーク(サマーラ・アリーナ)
6月26日(火)の23:00にペルー(フィシュト・スタジアム)
となっています。(時間は日本時間、かっこ内は試合会場です)
このグループはフランスが一つ抜けている存在ですね。
またその他の2チームもタレントだけでなく、しっかりと組織されている国ですので、正直オーストラリア代表はグループリーグで敗退すると予想します。
これはしょうがないですよね…
単純な戦力差だけでなく、直前で3バックから4バックに移行したり、志向するサッカーを変えたりと、国としても大丈夫なのかな?と他人事ですが、思ってしまいます。
とにかくファン・マルワイク監督の体制になって、わずか2試合しかしていないので、色々と読みづらいというのが正直な感想です。
少なくとも予選のような、ポゼッションサッカーはしてこないだろうなぁって感じです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを
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