昨夏新たなオーナーのもと大きな補強に成功したミラン。その新生ミランの背番号7がこのカリニッチです。
2500万ユーロとも言われる移籍金で、しかも渡された背番号は7番とどれだけ大きな期待がされていたか分かりますよね。
しかし今のところ、本来のパフォーマンスを披露できていません。クロアチア代表としてワールドカップにも出場するので、少し心配です。
今回はそんなカリニッチの背番号、プレースタイルなどを見ていきます。
カリニッチのプロフィールと経歴
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生年月日:1988年1月5日(30歳)
身長:187cm
体重:81kg
国籍:クロアチア
ポジション:FW
背番号:7
クロアチア出身のカリニッチは、母国のHNKハイデュク・スプリトというクラブでサッカーキャリアをスタートさせます。
同チームとプロ契約後、経験を積むために同じくクロアチアのNKイストラ1961、HNKシベニクへレンタルで移籍します。
レンタル移籍先で結果を残したカリニッチは、21才にしてイングランドのブラックバーンへ移籍します。
残念ながらイングランドの地では活躍することは出来ず、2年後にはウクライナのドニプロへ移籍してしまいます。
ここで4年間しっかりと主力として活躍し、評価を高めたカリニッチはイタリアの強豪フィオレンティーナへ移籍しました。
2度目となる欧州5大リーグチャレンジとしてフィオレンティーナに移籍したカリニッチは、2年間で33ゴール11アシストを挙げ、自身の評価を高めることに成功します。
この活躍を受けて、イタリアの名門中の名門ミランがカリニッチの獲得に成功します。
クロアチア代表としては、2008年のデビュー後ここまで40試合に出場し、15ゴールを挙げています。
ミランで渡された背番号7番ですが、やっぱりシェフチェンコのイメージが強いですね。まさにストライカーの系譜ですね。(間に何人かいますけどね…)
カリニッチのポジションとプレースタイルは?
カリニッチのポジションはセントラルフォワードです。クロアチアのイブラとも称されているように、最前線で基準点となってくれるフォワードです。
カリニッチのプレースタイルで特徴的なのはポストプレーの強さでしょう。
もちろん体格も大きいので、単純なロングボールからのヘディングも強いですが、足下のテクニックも優れているので、かなり無茶なボールでもピタッと収めてくれます。
また裏のスペース、DFとMFの間のスペースなどにタイミングよく走り込める能力もあるので、そこでボールを受け、チームのためにタメを作ってくれます。
これはスピードだけでなく、DFとの駆け引きも上手いから可能なプレーですね。
そして受けてからパスで、味方を活かすプレーも非常に得意としています。
自分が前線から流れて生まれたスペースに、走り込んできた選手に絶妙なスルーパス、ワンツーでキレイにはたくプレー等はフィオレンティーナ時代よくしていました。
もちろんセリエAで活躍するフォワードですから得点力もあります。
イブラほどの圧倒的な存在感ではないですが、フィオレンティーナは基本的に彼をフィニッシャーにしていたので、カリニッチで攻撃が終わるパターンは非常に多かったです。チームで大きく信頼されていた証拠だと思います。
前述のように味方を活かせるスペースの使い方を熟知しているカリニッチは、そのスペースに自分が走り込みフィニッシュの仕事をすることも多かったです。
このように典型的なストライカーのような合わせるゴールが多いので、味方の精度に左右される選手なのかなと思います。
カリニッチの動画です。ヘディングでシュートを打つ前のマークを外す動きはさすがストライカーです!
Nikola Kalinic ● Welcome to AC Milan ● 2017
カリニッチは早くもミランから移籍?移籍先は?
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ミラン自体が前半から不調で監督解任。そして若手のクトローネの台頭などが重なり、カリニッチはここまで期待に応えきれていないシーズンを過ごしています。ここまで5ゴールですからね…正直ここまでうまくいかないとは思いませんでした。
クトローネだけでなくアンドレ・シウバにも得点では負けています。この二人はまだ若いというエクスキューズがありますが、このカリニッチはすこし厳しそうです。
早速来季のストライカー取りの話が出ているので、それに伴いカリニッチ移籍の話も出てきています。しょうがないですね。
移籍先の候補に中国行きが出ていますね。現在30才でそれなりに移籍金を要求するであろうミランから、カリニッチを獲得しようと思ったら、妥当な選択肢ですかね。
たらればを言ってはいけないのですが、カリニッチをクロアチア代表デビューさせた時の人物は、覚えている方もいると思いますが、前ウェストハム監督のビリッチさんなのです。
そのビリッチさんがウェストハムの監督を務めていた15/16シーズン、パイェらの活躍がありウェストハムはリーグ戦7位と大躍進しました。
そのシーズンはセンターフォワードの得点力不足に嘆いていので、ビリッチの縁からカリニッチを獲得するのでは?という話がありました。(おそらくただのゴシップでしょうけど…)
もしこの移籍が成功していたら、互いに違った未来だったのかなと思ってしまいます。上手くフィットしてパイェとカリニッチが連動する攻撃なんて、想像するだけでも興奮しますね。
このカリニッチですが、クラブでは不本意なシーズンを過ごしていますが、クロアチア代表のエースとしてワールドカップに出場します。
クロアチア代表は多く名選手を揃えているので、上手く機能したら非常に面白い存在になりそうです。ぜひこのカリニッチと共に期待しましょう!
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