ジューバ(ロシア代表)のプレースタイルを検証!経歴は苦労人!

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ロシア代表の中でも随一の苦労人であるアルテム・ジューバ。非常に多くの移籍を経験しています。

若い頃から期待され続けていますが、どうしてもコンスタントに結果を残せず、どこかでつまずいてしまうのです。

今回のロシアワールドカップで他では得られない経験をして、1つ階段を登ってほしい選手の一人です。

今回はそんなアルテム・ジューバのプレースタイルやその苦労人の経歴などをまとめてみました。

2018.5.15ロシアW杯速報:しっかりとゴールを決めましたね

アルテム・ジューバのプロフィールと経歴は?

名前:アルテム・ジューバ

生年月日:1988年8月22日(29才)

身長:194cm

体重:91kg

国籍:ロシア

ポジション:FW

背番号:代表22 クラブ24

ジューバのサッカーキャリアは、ロシアの名門スパルタク・モスクワで始まります。

デビュー1年目はわずか5試合の出場、その後も上層部の期待に上手く応えられずに、成長はしばらく止まってしまいます。

そのままサッカーシーンからフェードアウトしてしまうところでしたが、

同国の弱小チームFCトム・トムスクへのレンタル移籍がジューバを救います。

ここで2年間しっかりと経験を積んで帰ってきたジューバは、いきなりスパルタクの攻撃の中心となります。

なんとその帰ってきた10/11シーズンは、11ゴール8アシストを記録しました。

特に最前線で8アシストは素晴らしいです。

ここからロシアを背負う選手になっていくと思われていましたが、再び成長が止まってしまいます。

なんと12/13シーズンには、4ゴールしか決められませんでした。

いくらターゲットマンとは言え、この数字はFWとしては非常にまずいです。

そこで自信のフォームを取り戻すために、再び他のクラブへレンタルでの移籍をします。

そのクラブがFCロストフです。

このロストフ・ナ・ドヌの地で、点を取る方法を掴んだジューバは、脅威の17ゴール4アシストを記録しました。

この成功を自信に代え、親クラブのスパルタク・モスクワでも、再び成功してやると帰ってきたジューバは13試合で7ゴールという微妙な成績を残しました。

これを受け上層部は、この段階で24才のジューバをこれ以上伸びないと判断し、FCロストフに放出します。

だめな時は何をやってもだめで、2回目のFCロストフでは、出場機会をほとんど得られませんでした。

そこでジューバは再び他のクラブへ移籍します。何回目ですかね…

ここが問題なのです。このFCロストフからなんとゼニトに移籍をしたのです。

ゼニトは、スパルタク・モスクワの絶対的なライバルクラブなのです。

スパルタクの下部組織で育ったジューバによるこの決断は、スパルタクのファンからすれば、恩を仇で返してきたようなものです。

もちろんそのままジューバは、スパルタクのファンからかなり嫌われた存在となりました。

プレーに目を移しますと、ゼニトでも15ゴールのシーズンがあったり、1ゴールのシーズンがあったりと、

コンスタントに結果を残せず、とうとう昨冬に同国のFCアルセナル・トゥーラに放出されました。

一応ここでは10試合で6ゴール3アシストと記録は残しています。

波乱万丈なキャリアです。

果たしてジューバはクラブでも代表でも、コンスタントに成績を残し続けることが出来るのでしょうか?

アルテム・ジューバのポジションとプレースタイルは?

ポジションはCFです。1トップでも2トップでも問題なく対応できるようです。

ターゲットマンとしての空中戦の強さ

ジューバのプレースタイルはとても分かりやすいです。

まずはターゲットマンとして、常にボールのはけ口として機能していることです。

194cmの身長、91kgの体重を見て頂ければ、一発で分かりますよね。

単純な空中戦に競り勝つのはもちろん、胸でしっかりと収める、背中やおしりで相手をブロックするなど、技術も随所に見られます。

また足元もサイズにしては悪くないので、様々なボールに対応してくれます。

一方で自らボールを引き出す動きや、前線からの守備などはそれほど得意にしていません。

スタイルが特化しているので、こなせるプレーの範囲が狭いイメージです。

追記7月1日:解説の方がジューバはヘディングでのゴールが得意と言っていましたので、調べてみました!

これまでジューバはキャリアで115ゴールを決めてますが、その内ヘディングでは29ゴールを記録しています。

まあ得意な方ですよね?

味方を活かせるパスの精度

これもターゲットマンとして必要な能力ですね。

ボールを受けた後、上手く展開出来ないと、全く意味がないですからね…

ヘディングでの綺麗な落としや、一旦ボール受けた後、中盤から走り込んでくる選手にドンピシャのパスなど、味方のことを考えたパスは得意です。

良い時は素晴らしいストライカーにも

本来はターゲットマンだけでなく、自身もガンガン得点を奪う全能的なストライカーとして期待されていたジューバ。

本人のアイドルはあのイブラヒモビッチですので、「ロシアのイブラ」になることを夢見ていたのでしょう。

しかしシーズンで17ゴールや15ゴールを決めるような決定力を誇る時もあれば、

全く自信を持てずに、シーズン4ゴールで終えてしまう事もあります。

シュートの精度や連携など色々関係していますが、

これはそもそもの積極性が大きく影響してそうなんですよね、

今季のゼニトでの試合では、1試合平均1,3本のシュート、つまりCFなのに1本しか打てないようなこともあったのです。

一方で冬に移籍してきたアルセナル・トゥーラでは、1試合平均2,4本のシュートを記録しています。

常に2本以上はお見舞いしているということです。

もちろん技術の部分で、何かが足りないということもあると思いますが、

ここまで数字が違うとシュートへの意識、メンタルの部分がやっぱ大きいのかなと思ってしまいます。

参考までに、今季前半のゼニトでは1ゴール、後半のアルセナル・トゥーラでは6ゴールを挙げています。

やっぱ意識の差っぽくないですかね?

ジューバの動画です。まさにゴールマシンですね!得点能力が段違いです!

Artem Dzyuba — The Goal Machine – 2016/17

アルテム・ジューバは問題児?

調べているうちに見えてきたのは、ブレイクを妨げている要因はピッチの上だけでなく、外にもあったということです。

いわゆる問題児というやつなのです。

例えば、今のロシア代表監督であるチェルチェソフさんの口ひげを小馬鹿にしたインスタのビデオを投稿をしたり、

現在アーセナルの監督を務めているエメリさんが、昔スパルタク・モスクワを指揮していた時にも、このジューバは中傷ワードを使って、監督批判をしたようです

共に何十歳も上の監督ですよ。流石に若気の至りでは済まされません。

しかも両方共手段があまりにもあれですしね…

それが影響して、しばらくは代表招集されてなかったのですが、

今大会のメンバーに入っているということは、一応チェルチェソフ監督と和解はしたのでしょうか。

アルテム・ジューバのまとめ

ロシア代表の高身長FWのジューバをまとめましたが、

本当に感じるのはポテンシャルはかなり大きいのに、それを叶えきれていないという事です。

高さ、強さ、柔らかさどれもあるFWなのに、まだこの成績というのはやはり物足りなく感じます。

そしてその原因はピッチ内外のメンタルだと思うのです。

このロシアワールドカップがジューバの何かを変えてくれる大会になってくれれば、良いんですけどね…

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