画像出典:https://jp.mancity.com/
躍進を続けるイングランド代表、いい話ばかり出ていますが、
このラヒーム・スターリングに関しては、ネガティブな批判が先行しているように感じます。
今季シティで23ゴール17アシストを記録している23才の選手なのに、何故ここまで批判を浴びているのでしょうか?
今回はそんなスターリングのプレースタイルなど批判の理由も探しながら、まとめてみました。
ラヒーム・スターリングのプロフィールと経歴
生年月日:1994年12月8日(23才)
身長:170cm
体重:69kg
国籍:イングランド
ポジション:MF
背番号:代表10 クラブ7
これまでの所属クラブ
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リバプール(2012~2015)
マンチェスター・シティ(2015~)
リバプールのユース前は、QPRのユースに所属。
リバプールでは129試合に出場し、2015年夏マンチェスター・シティに移籍。
この時の移籍金は4900万ポンド(約94億円)と、当時のイングランド人史上最高額と言われています。
そしてこれまでシティでは、140試合に出場し、44ゴール、8アシストを記録しています。
特に今季は躍進の年となり、23ゴール17アシストと、大爆発し、シティのプレミア制覇に大きく貢献しました。
イングランド代表としては、2012年に17才でフル代表デビューを果たし、ここまで42試合に出場しています。
ラヒーム・スターリングのポジションやプレースタイルは?
スターリングの主なポジションは左右のウィンガー。
また攻撃的なポジションならどこでもこなせるので、0トップ気味で最前線に入ることも、2トップの一角に入ることもあります。
中央でもサイドでもプレー出来ますが、前線を幅広く動き、ドリブル、シュート、パスなど多くの攻撃の手段を駆使して、相手DFを混乱させるのがプレースタイルの特徴だと思います。
ジャマイカらしいスピード
多くのスプリンターを生んだ短距離大国ジャマイカ出身であるスターリングも、そのスピードは大きな武器です。
そしてそのスピードを存分に活かしたドリブル突破が一番の魅力でしょう。
アフリカの選手並に瞬間的なスプリント、瞬発力が優れており、タイミングを合わせて一気にスピードに乗るだけで、相手DFを置き去りにすることが出来ます。
それでいて細かいステップ、タッチで相手を翻弄することも出来るので、ドリブル時の怖さは格別です。
特にCLを舞台にした時は、相手の力量差もあってか、ガンガンサイドから仕掛けていました。
また右に入った時には、グイグイ縦の狭いスペースに切り込んでいきますよね。
同じようにそのスピードを活かして、裏に抜ける動きも得意としています。
元からスピードで勝負できていましたが、年齢を経て、DFとの駆け引きを行いながら、タイミング良くスピードに乗り、ボールを引き出せるようになっております。
まあシティには、デブライネやシルバ、サネといった優れたパサーがいるので、それも大きいんでしょうけど…
特にサネとの相性は抜群で、スターリングの全ゴールの内、4つはサネのアシストによるものです。
フィジカルも武器に
デビュー当時から、全体が細い割にお尻の筋肉がしっかりしていたスターリングですが、流石に17才から比べると、格段に身体が太くなり、また重心の低いドリブルを行えるようになっています。
特に昨季辺りからは、CBを背にしても、体を相手に預けながら、ターンしたり、単純にボールをはたいて、そのままワンツーで受けるプレーなどが増えています。
またダイブだとよく批判も受けますが、ドリブルの際も倒れづらくなっています。
ラストの精度は最早課題ではない
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多くの方が「スターリングは決定力さえ改善すれば、ワールドクラス」とい言っていましたが、どうでしょうか?
純粋なCFではないWGの選手が今季だけで23ゴール、十分すぎる数字だと思います。
実際ゴール前に走り込むタイミング、嗅覚みたいなものの成長は著しいですし、最後の落ち着きも同様にかなり増しています。
今季前半は彼の劇的な終了直前のゴールのおかげで、シティを幾度となく救っていました。
前半どころかサラーやケインの影に隠れがちですが、シーズンを通してかなり安定したパフォーマンスを見せているんですよね。
同じように、ラストパスの精度も年々増しています。
昨季21アシスト、今季17アシストという記録が物語っているように、ラストパスの供給者としてもシティの攻撃を支えています。
自身が局面を打開してパス、またはいい位置でボールを受けて折返し、という形でチャンスを演出してくれています。
スターリングの動画です。総合力の高いアタッカーになりました!
Raheem Sterling – Skills & Goals – Manchester City – 2016/17 HD
スターリングの評価は国内で二分している?
先日、スウェーデンを破り、めでたく28年ぶりにW杯ベスト4に進んだイングランド代表ですが、
どうやらイングランドでは彼のパフォーマンスに納得していないファンも多数いるようです。
BBCのネットで誰でも参加出来る採点システムを見てみますと、ここまでの5試合で、イングランドの全選手の中で最も低い点数を記録しています。
画像出典:https://www.bbc.com/
またスウェーデン戦では、途中出場したデルフ、ダイアー、ラッシュフォードらより低く、最低点数です。
流石にこれは露骨すぎますよね。
さらにSNSでは、より過激な批判などで溢れかえっているようです。
中傷キャンペーンみたいに発展していて、それに対して、ギャリー・ネビルやベッカムといった元選手達が止めるように発言する自体になっています。
果たしてその批判に値する選手なのでしょうか?
代表でのパフォーマンスが原因?
何度も述べているように、クラブでは間違いなく活躍しています。
なので、批判の原因は代表でのパフォーマンスなのでしょうか?
確かにスウェーデン戦では絶好のチャンスを外しましたが、フロップになるほどではありません。
同じように今までの数字を見てみますと、スターリングは2015年10月のエストニア戦以来、ゴールを記録していません。
他の批判要素としては、ここまで7本のシュートを打っていますが、ゴール記録していない、
またエリア内で19回ボールに触っているのに、同じようにゴールを記録していない、といったものがあります。
これらは確かにマイナス要素ですが、この大会を通じて悪いパフォーマンスなんてことはありません。
例えば、ここまでイングランドで最も高い評価を受けているケインと比べますと、
彼の6つゴールの内訳は、PKでの3点、ロフタス=チークのシュートに偶然当たった1点、残り2つはゴールの近くで、彼の前にボールが転がってきて、それを流し込んだ得点です。
もちろんケインは素晴らしい選手ですけど、運にもかなり助けられています。
またもしケインがPKを蹴らないなら、現時点で3点と、かなり寂しい数字です。
では得点以外のところで、ケインがチームを大きく助けているかと言ったら、正直微妙です。
もちろん決してケインを貶めているわけではなく、
スターリングはチームの役割として、まず近くにいるケインへのフォローに徹し、そこでの任務を果たした上で、
彼の優れた飛び出し能力のおかげで、得点機会も訪れた、と思います。
実際サウスゲイト監督も試合後、
と述べています。
同じようにギャリー・ネビルも
と述べています。
私もそう思います、というかスターリングだけでなく、チームでのパフォーマンスが良かったと思うんですけどね…
問題児と書かれているが、果たしてそうなのか?
確かにスターリングは良くも悪くも注目を浴びる存在で、その都度メディアだけでなく、世間からも色々言われていました。
悪いと断言できるのは、2015年に水パイプを吸引している動画などが出回ったことぐらいだと思います。
確かにワールドカップ直前にスターリングが銃の入れ墨を入れているから、悪影響だとも批判を受けましたが、
これは自身の父親を銃で失ったため、入れたもので、あそこまで大きくなる必要はなかったはずです。
これら以外で世間をお騒がせするような事はありませんし、他者を傷つけることなども全くしていません。
なのにここまで批判を受け続ける…おかしいですよね。
シティ移籍辺りからか?
リバプールでの最終シーズン、契約延長を拒んで、より高給を求めてリバプールからマンチェスター・シティへ移籍したと言われています。
その際、監督と衝突したり、プレシーズンに帯同しなかったりして、更に関係は険悪になり、
一部ファンから心無い言葉が寄せられ、警察が調査に乗り出すまでに至りました。
もちろん実際の移籍の話は分かりませんが、各メディアがそのように率先して述べています。
多くの記者やファンが彼を傲慢、裏切り者と罵り、常にそのイメージで語られています。
このようにサッカーと関係ないところで、ゴシップ誌がガンガン小馬鹿にしながら報じているのです。
[Thread] a selection of times when our national press have chosen to run stories on Raheem Sterling.
1. The one where Raheem was 'tired'. pic.twitter.com/6K3cHu6r7T
— Adam Keyworth (@adamkeyworth) 2018年5月28日
このツイートのスレッドをすべて見れば、いかに偏見を持たれているか、分かって頂けると思います。
リバプール在籍時は、ここまでクラブでも代表でも批判はなかったと思います。
しかしシティ移籍後は一気に批判の対象になった印象です。
私生活もいやらしく報じられ、プレーも悪い場面だけ切り取って語られています。
もちろん決して何が原因で、今のような存在になったのかは、断定できませんが、
このリバプールからシティの移籍が大きく影響しているのかなぁと思います、果たしてどうでしょうか?
ここまで言っておいて、正解は分かりませんけどね(笑)
まさかイングランドのファンの殆どが、リバプールファンでしたってのもあり得ないでしょうしね。
まとめ
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イングランドとシティでの絶対的な切り込み隊長、スターリング。
近年ますます成長していっていますが、何かと批判を受ける選手となっております。
果たして、これらの批判を乗り越えて、イングランドを優勝に導くことが出来るのでしょうか?
また現在23才と、非常に若いので、これからのシティでの活躍のもまた期待ですね!
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
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