EURO2016でイングランドを破ってベスト8入りを果たし、今年開催されるロシアワールドカップにも出場を決めているアイスランド。
そのアイスランドの絶対的エースがエバートン所属のシグルズソンです。
その攻守揃ったプレースタイル、正確なフリーキックで評価を高め、去年の夏クラブ史上最高額で移籍しました。
今回はシグルズソンの経歴やプレースタイルなどを見ていきます。
シグルズソンのプロフィールと経歴
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生年月日:1989年9月8日(28歳)
身長:186cm
体重:77kg
国籍:アイスランド
出身地:レイキャヴィーク
ポジション:MF
利き足:右足
アイスランドのクラブでサッカーを始め、16才のときイングランドのレディングユースに移籍。
その後はレディングのトップチームデビューを果たしますが、出番が少なくイングランドのシュールズベリーやクルーにレンタル移籍をし、経験を積みます。
2009年にレディングに復帰すると、主力として公式戦44試合出場21ゴールと圧倒的な結果を残します。
この活躍を見たドイツのホッフェンハイムが獲得、ドイツへ渡ります。
最初は、自慢のフリーキックを決めるなどの活躍をしましたが、調子を崩し徐々に出場機会を失っていきます。
結局プレミアリーグのスウォンジーシティにレンタルで放出されてしまいます。
ここでプレミアリーグデビューを果たしたシグルズソンは、その才能を遺憾なく発揮します。
2012年7月その活躍を受けて、トッテナムへ移籍しますが、監督交代などの影響もあり、満足出来る結果を残せませんでした。
2014年7月古巣のスウォンジーシティへ復帰すると、再び大活躍。3シーズンで27ゴール29アシストを記録します。
そして次のステップとしてシグルズソンはエバートンへ移籍します。
その時の移籍金はクラブ史上最高額の4500万ポンド(約64億円)でした。期待の高さが伺えます。
代表には2010年にデビューし、順調にキャップ数を重ね、54試合出場18ゴールを記録しています。
EURO2016でのアイスランドは台風の目となり、大会を大いに盛り上げてくれました。
もちろん今年のワールドカップにも出場を決めています。
なんとアイスランドはワールドカップ出場国で史上最少人口の国(約33万人)となりました。
そのアイスランドの試合後のパフォーマンスがカッコいいです。鳥肌が立ちます。
Islandia festeja al estilo vikingo tras eliminar a Inglaterra
シグルズソンのプレースタイルは?
シグルズソンの主なポジションはトップ下、センターハーフです。試合中サイドに流れることも少なくありませんが、センター寄りのミッドフィルダーという認識でいいと思います。
シグルズソンのプレーの強みと言ったら、まずはキックの精度でしょう。
スウォンジーでの最終シーズンは、チームは15位なのにアシスト数はリーグで3位でした。
これはラストパスの上手さを示していると思います。
またそのキック種類は多彩です。
細かいショートパス、スペースへのスルーパス、逆サイドへのロングパスを駆使し、スウォンジーではシグルドソンがボール回しの中心でした。
もちろんミドルシュートもよく打つ選手ですね。スウォンジー時代には、シーズンベストゴールに選ばれそうなミドルシュートをガンガン決めてました。
足元でのボールコントロールも忘れてはいけません。
そのコントロールと意外と大きい身体を駆使して、2列目でタメを作ってくれます。フィジカルバトルをしてると思ったら、次のプレーは綺麗なタッチで相手をかわすといったことも多いです。
このように強さと柔らかさを兼ね備えている選手です。
2016/17シーズンは1試合平均3.1本のシュート、2.1本のキーパスを記録しました。一方で、ボールを失う数が1試合平均で1.1回とかなり少ないのです。
なので上手くボールをコントロールしながら、前へボール運んで、攻撃を作ってくれる頼りになる選手です。
最近はもはや常識なのでしょうが、彼は攻撃的な選手にも関わらず、守備にも献身的に動いてくれます。
彼がチームトップの走行距離である試合がかなり多く、どの監督も彼を重宝していました。
そのハードワーカーっぷりは、トッテナムのポチェッティーノが認めるほどで、実際に「シグルズソンの放出は後悔している」と発言していました。
今の運動量が高く攻守の切り替えも早くて、ボールキープしながら試合を作るトッテナムのサッカーにハマりそうですからね。
シグルズソンの動画です。スウォンジーの攻撃を左右していて、戦術はシグルズソンと言っても過言ではないような気がします。
Gylfi Sigurdsson ● Welcome to Everton ● Skills , Assists & Goals 2016-17
シグルズソンのフリーキックはプレミア屈指!
上に張ってある動画からも分かる通り、シグルズソンの大きな魅力はフリーキックです。
直接ゴールを狙うだけでなく、常に鋭いボールをゴール前に提供することが出来ます。
しかも彼の場合は、デビューしたての頃から毎年キッカーを任されています。
どの監督の視点から見ても、信頼できるキッカーなのでしょう。
シグルズソンはエバートンで活躍しているのか?
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上記の通り能力はとても高いです。スウォンジー時代の数字を見るだけでもその凄さはわかります。
しかし、エバートンがルカクマネーのおおよそ半分を彼に使ったということを考えると、現在のリーグ戦4ゴール3アシストの数字とそのパフォーマンスは物足りないのが正直な感想です。
今シーズンのエバートンはクーマン監督のもとスタートしましたが、調子が上がらず解任してしまいます。(今年のエバートンはけが人が多いですね…)
その後、180度戦術が違うアラダイス監督を連れてきたので、攻撃に関しては未だちぐはぐしている印象です。
もちろん守備は改善され、順位も上がりました。
しかし、同じ夏に帰ってきたルーニーとポジションがかぶってしまうので、不慣れな役割で使われることもあります。
アラダイス監督も「シグルズソンとルーニーを同時にプレイさせることは出来ない」言っていましたが、果たして共存は難しいのでしょうか?
来季の監督を含めて最適解を見つけてほしいです。
シグルドソンが率いるアイスランドはワールドカップでは非常に楽しみなチームです。
2016ユーロのように、堅守でありながら鋭い攻撃のサッカーを展開してくれたら、再びミラクルを起こしてくれそうです。(大黒柱のシグルドソンの調子がいまいちなのが、気になりますが…)
アイスランド代表でのシグルドソンだけでなく、来季以降の活躍からも目が離せませんね。期待しましょう。
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