昨季のモナコはその攻撃力が大きく称賛されていましたが、実はリーグ戦31失点と守備も鉄壁でした。
その守備陣を統率しているのがこのグリクです。若い頃から注目されていた選手ではありませんが、イタリア、フランスで大きく成長し、最近になりその名を大きくサッカーシーンに轟かせた大器晩成型の選手です。
ちなみにポーランド代表ですので、ワールドカップでは日本と当たります。要注意ですね。
今回はそんなグリクの背番号やプレースタイルなどをまとめました。
グリクのプロフィールと経歴
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生年月日:1988年2月3日(30歳)
身長:190cm
体重:80kg
国籍:ポーランド
ポジション:DF
背番号:25
グリクは母国ポーランドのクラブでサッカーを始めます。
その後スペインのクラブで経験を積み、再びポーランドに戻り、その地でようやくプロデビューを果たします。若い頃から苦労人ですね。
国内で結果を残したグリクは、イタリアのパレルモへステップアップの移籍をします。
しかし、パレルモでは全く出場機会を得られなかったグリクは、同じくイタリアのバーリへレンタル移籍をします。ここでようやくイタリアで試合に出場することが出来ました。
その後同国のトリノへ移籍、このトリノでグリクは大きく成長します。
セリエBから順調にセリエAと経験し、チームの主力となり5年間チームを底から支え続けました。
この活躍を受けて、フランスのモナコが多くのチームとの獲得競争を制し、獲得に成功します。この時の移籍金は約1500万ユーロ(約20億円)と報じられています。CBにこの値段ですから、期待の高さが伺えますね。
ポーランド代表としても、2010年のデビュー後ここまで58試合に出場しています。2016EUROでのポーランドの躍進にももちろん大きく貢献しています。
グリクのポジションやプレースタイルは?
グリクのポジションはセンターバックです。CB以外でのプレーは見たことがありません。
イタリアでもフランスでも、底からチーム全体を支えています。
プレースタイルの特徴はフィジカルを活かした対人能力と、経験から来る守備能力でしょう。
190cmの身長を活かし空中戦で負けることはめったにありませんし、人との競り合いはモナコで一番強いと思います。
豪快なタックルで敵からボールを奪い取るプレーは、彼が非常に得意としています。
1対1でも簡単に飛び込まずに、自分のタックル圏内に入ってからタイミングよく身体をぶつけるので、ファールは非常に少ないです。特にモナコではこの部分が成長しています。
グリクはスピードが決してある方ではありませんが、プレーの中でそれを感じさせません。
ポジショニング、読みがしっかりしているので、カバーできるエリアが非常に広いです。スペースを狙っている相手より先んじて動き、相手の攻撃を潰せます。
時としてモナコは攻撃に重きを置きすぎて、守備がなおざりになる傾向があります。
そんな時声を張り上げてチームメイトに、ポジショニングの指示しているのがグリクです。昨シーズンなんかはメンディによく声をかけていました。
統率力というべきなのでしょうか、試合全体を見ることが出来る選手と言えます。チームには必ず必要なディフェンスリーダーです。
このようなDFとしての総合力の高さはイタリアでしっかりと学んできた証拠ですね。
またグリクはモナコで昨シーズン、今シーズン共にリーグ戦フル出場を果たしています。トリノでも4年連続リーグ戦30試合以上に出場しています。
GKならよくありますが、フィールドプレーヤーでこの記録は素晴らしいです。監督からしたらCBは絶対に固定したいので、怪我が少なくて一年通して計算できる選手はありがたい存在ですね。
グリクの動画です。グリクはどんなボールでも弾き飛ばせます!
Kamil Glik – Defensive Skills – 2016/17 Full Season Show HD
ポーランド代表と戦う際、グリクのどこを狙う?
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当たり前ですが、欧州5大リーグでしっかりと結果を残しているグリクの関与しないとこから攻めたいですが、CBなので難しいですね。
得点するためにはどこかで崩さなければなりません。
完成度の高いCBですが、狙うとすればスピード勝負でしょうか。
また大柄なので、細かい動きはそれほど得意ではないです。
ポーランドの場合、中盤のフィルター役であるクリホヴィアクの調子がすこぶる悪いので、そこからボールを奪い、一気にスピードに乗って攻撃を展開するのが理想ですね。
またパスは得意と言われていますが、それほどではありません。なんと今シーズンのパス成功率は80%です。(https://www.whoscored.com/参照)
この数字は他リーグ上位チームのCB比べますと、かなり低いです。(例えばプレミア上位のCB達と比べると10%ほど低いです)
もちろんこれはロングボールが多いから、成功率が極端に低いということでもありません。
つまりグリクにしつこくプレスをかければ、パスミスからチャンスは作れます。
確かに対人バトルでは勝負になりませんが、カウンターを中心に、決して攻略できない選手ということでもありません。
実際に日本を想定した練習試合の韓国戦では2失点しています。オープンな展開にしないで、1点勝負に持ち込めば、可能性はあると思います。(最終的にはポーランドが3点取り、勝っているのですが…)
今シーズンのモナコは満足できるシーズンを送ったわけではないですが、このグリクは安定したパフォーマンスを見せています。
そもそも波の少ない選手ですから、ワールドカップにもコンディションは合わせてくるでしょう。
もちろん日本戦は怖いですが、グリクは非常に総合力の高いCBですので、大会通して注目の選手です。
ポーランド代表に関して色々まとめてみました。↓

ルマール
ケイタ・バルデ
ファビーニョ
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