ロシアワールドカップで躍進を続けるクロアチア代表、名将シメオネ監督の元今季リーガ2位であったアトレティコ・マドリード。
この2チームで欠かせない存在となっているのが、このシメ・ヴルサリコです。
特に今季後半は、ハムストリングの怪我で試合に出場できていないフアンフランの代役として、十分な働きを見せてくれました。
今回はそんなヴルサリコのプレースタイルや経歴などをまとめてみました。
ヴルサリコのプロフィールと経歴
生年月日:1992年1月10日
身長:181cm
体重:76kg
国籍:クロアチア
ポジション:DF
背番号:代表2 クラブ16
これまでの経歴
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クロアチアのNKザダルというチームのユースで、サッカーキャリアをスタートさせたヴルサリコは、
14才の頃、国内名門のディナモ・ザグレブのユースに引き抜かれます。
17才にしてトップチームデビューを果たし、経験を積むために、すぐにディナモのリザーブチームであるロコモティヴァ・ザグレブにレンタルで移籍をします。
成長して帰ってきたヴルサリコは、その後ディナモ・ザグレブでポジションを掴み、国内での評価をどんどん高めてきます。
結局4年間で96試合に出場し、チームのリーグ制覇にも大きく貢献しました。
その後、活躍に目をつけたイタリアのジェノアが、ヴルサリコの獲得に成功します。
イタリアのサッカーにうまく適応したヴルサリコは、翌年には同じくイタリアのサッスオーロに活躍の場を移します。
サッスオーロでも同様の活躍を見せ、2016年にはスペインの強豪アトレティコに引き抜かれます。
大きな躍進でしたが、アトレティコの同ポジションには、フアンフランという大きな壁がおり、
1シーズン目は2番手としてリーグ戦わずか14試合と、悔しい1年を過ごすことになりました。
2年目となった今季はフアンフランが度々怪我で離脱し、それの影響もあって出場機会も伸びていき、特に後半戦はポジションをほぼ自分のものにしていました。
クロアチア代表としては、2011年19才でのデビュー後、ここまで38試合に出場しています。
ヴルサリコのポジションやプレースタイルは?
ヴルサリコが担当するポジションは右サイドバックです。
またオプションとして左サイドバックや右サイドハーフも出来るようです。
上下に激しく動いて、ダイナミックに攻守に貢献していくのがプレースタイルの特徴です。
運動量は流石の一言
シメオネ監督が率いるアトレティコの基本中の基本である、攻守に大きく貢献するための絶対的な運動量。
これをきちんと兼ね備えているのがヴルサリコです。
サイド攻撃を仕掛ける時には、全く落ちないスプリントを前線へ繰り返し行ってくれますし、
守備の際にも強固なブロックを形成するために、全速力で戻り、自身の仕事も行います。
この絶対的なスタミナと、それを最後まで出し切るアトレティコらしい意識で、右サイドを運動量で制圧してしまいます。
SBとしての駆け上がり
SBとして基本であるオーバーラップですが、ヴルサリコのスピード、行う回数、その迫力が合わさって、大きな推進力を生んでくれます。
ボールを持っている時は、テクニックでかわすのではなく、一気にブッちぎって、長い距離をドリブルで駆け上がり、、、
味方がボールを保持している時は、横からパスコースに入って、ボールのはけ口となり、横幅と縦幅を作ってくれます。
特にコケやニゲスがボールを持ち、ゲームメイクをしている時は、横に大きく開いてサイド攻撃を一手に担ってくれます
この爆発的なスピードとそこから生まれる推進力は、シティのウォーカーを彷彿させます。
攻守に雑さが…
守備に関しては、どうしても勢いに任せたプレーが多い印象です。
フィジカルも悪くないので、ガンガンタックルをお見舞いするような、前へ向かう守備は得意としていますが、
1対1での対応や細かいポジショニングは、まだまだ改善の余地があると思います
実際カードやファールは多いですからね…
後どうしても対人の鬼フアンフランと比べてみてしまうので、それも影響していますね。
一方攻撃は確かにクロスの精度は非常に高いですが、それほど試合中見かけないんですよね。
昔から鋭くてタイミングの良いクロスを供給することは出来ます、キャリアで33アシスト、立派な数字です。
でもアトレティコでは、そもそもの試行回数は少ないので、評価が難しいんですよね…
もちろんクロアチア代表としても、ヴルサリコがオーバーラップしてからのクロスでチャンスを演出するシーンはあります。
でもこちらも同じように、気付いたら今までが嘘のように、クロスを上げる事自体をしなくなるのです。
もっとコンスタントに見せてもいいはずですが、これらは戦術なんですかね?
それともムラッ気というやつなのでしょうか…その回数にも注目して見て下さい。
ヴルサリコの動画です。ダイナミックな持ち上がりは大きな武器ですね!
SIME VRSALJKO WELCOME TO INTER ~ | SKILLS | ASSIST & GOALS |
まとめ
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ロシアワールドカップで攻守共にいいパフォーマンスを見せ、ダークホースとなっているクロアチア代表。
その右サイドを支配するSBヴルサリコの運動量に期待して下さい。
クロアチア代表の右は、基本のヴルサリコがいて、モドリッチやレビッチ、ペリシッチがポジションを変えながら入ってくる攻撃は魅力があります。
この攻撃を続けられるなら、本当に「もしかして」もあり得ると思います
また所属クラブのアトレティコでも、本格的に右サイドバックの世代交代が始まりそうなので、1年を通したパフォーマンスにも注目ですね!
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
良きワールドカップライフを!
クロアチア代表に関して、色々まとめました↓
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