スター選手への登竜門として有名なオランダ・エールディヴィジ、今年の優勝チームは名門PSVでした。
そのPSVに昨夏移籍してきて、またたく間にエースの座を掴んだ選手が、メキシコ代表のイルビング・ロサノです。
ロサノのPSVでのパフォーマンスは、世界中のクラブを仰天させました。
しかしこれで今シーズンを終わらせてはいけません。
次はクラブだけではなく、このW杯を舞台に、世界中のサッカーファンを震撼させる必要があります。
ロシアワールドカップのニュースター候補、イルビング・ロサノの経歴やプレースタイルをまとめました。
2018.5.18ロシアW杯速報:しっかりとゴールを決めましたね、いいカウンターでした!
イルビング・ロサノのプロフィールと経歴
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生年月日:1995年7月30日
身長:177cm
体重:70kg
国籍:メキシコ
ポジション:WG
背番号:代表22 クラブ11
メキシコの首都、メキシコシティで産まれたロサノは、同国の名門パチューカで、サッカーキャリアをスタートさせます。
18才でトップチームデビューを果たしたロサノは、順調に成長し、国内での評価をどんどん高めていきます。
パチューカでの4年間で41ゴール28アシストを記録し、国内でやれることはやりきり、ロサノは次のステップアップの移籍先としてオランダのPSVを選択しました。
そして今季海を渡ってオランダにやってきたロサノは、適応なんて苦にせず、いきなり17ゴール11アシストを記録し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。
メキシコ代表には2016年に、20才でデビューし、ここまで28キャップを記録しています。
イルビング・ロサノのポジションやプレースタイルは?
イルビング・ロサノの主戦場は左右のWGです。
パチューカ時代は左が多かったのですが、今季オランダではどちらでも高パフォーマンスを見せました。
利き足が右なので左に入る時はカットイン、右に入る時は幅を作りながら、一気に縦にえぐるといったプレーが印象的。
プレーが幅広いので、監督からしたら頼りになる存在であったと思います。
爆発的なドリブル
ロサノの大きな武器は、アジリティや加速力を存分に活かしたドリブルです。
瞬間的スピードで一気に置いていくことも出来ますし、広いスペースを存分に使った長い距離のドリブルも得意です。
もちろん足元のテクニックもあるので、ドリブルの種類が非常に豊富です、
しかもそのテクニックをスピードを落とさずに、使えるので、1対1だけでなく何人も相手にできます。
とにかくスピードに乗せたら、危険な選手です。
やはりプロの視点からでも、このドリブルは脅威という認識があるようで、しょっちゅうファールを受ける選手でもあるのです。
実際に1試合でファールを受ける数は、リーグで上から5番目です。
これに関してはネイマールやアザールも無茶苦茶ファールを受けますし、ドリブラーにとっては一つの勲章みたいなものですよね…
前半戦はそれほどでもなかったのですが、後半戦は相手も対策してきて、一気にファールが増えた感じです。
ウィンガー離れした得点能力
今季ウィンガーでありながら、19ゴールをあげたロサノはゴールへの嗅覚も優れています。
裏への抜け出し、中央に走り込むタイミングなどフィニッシュの前段階に必要な動きのセンスが抜群です。
ただのスピードスターのように、そのスピードを闇雲に使うのではなく、
必要なタイミングで一気に爆発させるイメージです。
また自分がゴールを奪えると分かっているので、積極的に中でもプレーをします。
従来のウィンガーとは違い、多くの局面に顔を出して、ボールに絡むので、試合全体に大きく影響を与える選手とも言えます。
キック精度も抜群
上の得点能力に関係していますが、このロサノは高いキック精度を持っているので、シュートが本当に上手いです。
またシュートだけでなく、そのキックは色んな場面で役に立ちます。
例えばカットインからのシュートはいい例ですけど、第一選択肢に精度の高いシュートがきて、
それが叶わない場合は、スピードに乗りながら、ピンポイントのクロスやスルーパスを送ります。
左から狙いすましてからクロスもいいですけど、右から速くて少しカーブのかかったボールを入れることも出来ます。
これは理想的なSBのクロスと同じですよね、中の選手は触ればいいだけですし、DFからしたら曲がって入ってくるので、オウンゴールの危険もありますしね…
今季の8アシストという数字も素晴らしいですが、それ以外にも、サイド関係なくチャンスを演出するパスを多く提供しています。
攻撃の時に持っている選択肢が非常に豊富で、どれか1つ潰せば止まるってことがないので、将来が本当に楽しみな選手です。
ロサノの動画です。ちょっと長いですが、その分見ごたえはあります!
Hirving Lozano 2018 – Crazy Skills & Goals HD
守備は微妙
ロサノはこのように攻撃性能は抜群です。W杯でもそれを証明しています。
しかし更に上のレベルに行くためには、絶対的な運動量と守備への貢献を増やさなければいけません。
メキシコ戦でも後半は消えていましたし、そもそも守備でキミッヒを抑えるのではなく、
その裏のスペースでいい体勢でもらい、あくまで攻撃でサイドを制圧していました。
同じようにPSVでも、SBと共に連動した守備や、他の前線と相手を追い込む守備は見られませんでした。
左WGで出場した場合は、今季大きくブレイクした左SBブレネトが後ろで広い範囲をカバーしてくれるので、好きに攻撃している印象でした。
また右WGで出場した場合は、日本も対戦するコロンビア代表の右SBアリアスもまた、ロサノと同じようにパスを中心に精度の高い攻撃力を持っているので、
二人で攻撃をすることにより、相手の右を機能不全に陥らせ、守備のことを考えなくてよかったのです。
このようにPSV自体が強いので、露呈されなかったのですが、
この守備の部分はどこかで意識改革と連携を含めた練習が必要だと思います。
まとめ
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PSVでもうすでにエース、メキシコでも次期エースの雰囲気を持っているので、
もう世界へ羽ばたくのは時間の問題なんじゃないかなと思っています。
それほどな選手だと思いますし、それを証明できる舞台も眼の前にあります。
ぜひ期待してみて下さい、その期待を裏切ることのない選手です。
ちなみに世界的に有名な代理人ライオラがもうこのロサノを顧客にしています(流石ですよね…)
このおっさんは選手を見る目だけは確かなので、尚更期待できますよね!
色々まとめましたので、参考にどうぞ
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